女王ソダシに真っ向勝負を挑む馬は 栗東厩舎取材メモ
春のクラシック開幕戦の桜花賞には取材担当厩舎から3頭が出走。人気を背負っている馬もおり、紙面では書き切れなかったことを、ここでお伝えしたい。(優馬TM・桜井真人)
代打に大ベテランを起用のメイケイエール
まずはメイケイエールから。気性が前向き過ぎるのは周知の事実で、前走も途中から抑えが利かなくなる決して褒められないレースぶり。武豊騎手が渋い表情で勝利騎手インタビューに応じていたのも記憶に新しいだろう。ただ、それでも勝ち切った辺りは能力の高さの証明で、並ばれてから抜かせななかった勝負根性も非凡の一言だった。阪神JFの1・2着馬に迫れる存在なのは間違いないはずだ。
陣営は調整法の改革にも着手。前走までは鞍上の制御のしやすさを重視し、調教でも実戦でも強制力の強い馬具を着用していたのだが、それに馬が反発していたのではという反省から、この中間から特殊な馬具は全て外して乗り込まれている。効果は出ている様子で「気持ち良さそうに走っているし(馬具に反抗して)頭を上げることもなくなった」と、自ら調教に跨る武英智師も明るい表情だった。
また主戦の武豊騎手の負傷により横山典騎手に乗り替わるが、同騎手は元騎手の武英智師が公私ともに親しい存在。「こちらの固定観念を取り払ってくれる方。感性に任せて競馬をして頂けたら」と大ベテランに全幅の信頼を寄せていた。
一角崩しも十分可能なアールドヴィーヴル
続いてアールドヴィーヴルを。前走が大幅馬体減だっただけに、その回復度合いが気になるところだが、今野師に話を聞くとどうも事情が違う様子。「初戦は仕上げに余裕があっただけで、しっかりと調教を積んで体が絞れたのがマイナス18キロの理由。確かに歯替わりでカイ食いが落ちた時期もあったが、こちらとしては特に心配していなかった」とのことだった。
4月7日の最終追い切り後の計量で馬体重は426キロ。恐らく当日も大きくは変わらないだろう。ただ、この中間は今まで以上に内容の濃い調教を積んでおり、それでいて体を維持できているのは、より仕上がりが進んだという証拠。キャリアもメンバー最小だけに、上昇度という面では随一と言っていいのでは。
粗削りなレースぶりから直線の長い外回り1600mというコース形態も間違いなく合っているはず。一角崩しがあるならコレか。
最後の一頭、ミニーアイルはトライアルで権利を取って本番へ。ここに入ると実績面の見劣りは否めず、またイレ込みやすい気性も課題だが、平常心でさえ臨めれば終いは確か。前走より状態も上がっているとのことで、無欲で臨んでどこまで差を詰められるか…になる。
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