【桜花賞】関東馬の調教を”本紙 武井”が分析!

調教班レポート
桜花賞ニュージーランドT

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白毛の2歳女王を中心に”百花繚乱”といった今年の桜花賞

今年の桜花賞出走馬18頭はキレイに関東馬9頭、関西馬9頭と分かれ、東西対決のムードすら漂う。

 美浦からも魅力溢れる多彩な素質馬が揃ったが、まず取り上げるべきは過去に2頭の3冠牝馬を送りだしてきた国枝厩舎の2頭だろう。

 昨年の阪神JFで惜しくも2着と敗れたサトノレイナスは意欲的な乗り込みを消化。1週前にはDWコースで自己ベストとなる64秒台の好時計をマーク。 直前もこの厩舎にしては外めを回す形でパワフルな動きを披露。調教を強化し、それに応えるように馬体のつくりにも迫力を増してきた印象で、逆転へ向け準備は万端といったところだ。

サトノレイナス

桜の舞台で逆襲に燃えるサトノレイナス(美浦:国枝厩舎)

 


 

 3冠牝馬アパパネを母に持つアカイトリノムスメも2週前に好時計をマーク。伸びやかなフットワークを見せており、昨年の入厩当初は細身で非力な印象すらあった馬が、段階を踏んで着実にパワーアップしてきた。まだ母と比べるのは早いのかもしれないが、前走からの上積みは十分に見込んでいい。

 

 

アカイトリノムスメ

3冠馬の血脈が流れるアカイトリノムスメ(美浦:国枝厩舎)

 


 

他の厩舎からは余力十分の競馬で2連勝中の2頭に注目!

 この中間ハードな調教を積まれているのがソングライン。週2本しっかりとした時計を出し、1週前には重賞勝ちのある古馬を追走してビッシリと追う意欲的な調教。外ラチ沿いを回るため時計こそ目立たないが、意欲的な調教でひと追い毎に力強さを増しており、成長をも見込める仕上がり。昨年秋の東京ではアルテミスS、赤松賞を凌ぐ好時計で未勝利戦を楽勝している馬。マイルの舞台で勝機は十分にある。

 

 フェアリーSを加速ラップで快勝したファインルージュは軽快な動きが目立つ1頭。1週前に長目から追われるのはいつも通りだが、今回は直前もしっかりとした併せ馬をこなして動きは前走以上。こちらも一発があっていい状態に仕上がっている。

センス十分の競馬で4戦4勝、ソダシが強敵であるのは間違いないが、関東馬が土をつけるシーンは十分にあるとみている。

 

土曜重賞にも注目の一頭 中山11R ニュージーランドトロフィー


 

 土曜の中山11RニュージーランドTにも魅力的な牝馬が出走。

ほぼ1Fのみの競馬で2連勝、非凡な瞬発力を誇るアヴェラーレに注目。

小柄な牝馬で調教で目を見張るような時計を出すわけではないが、バネの利いた小気味よい動きを見せてきた馬。レース後にしっかり成長を促す時間をとることで、この中間はその動きに力強さも加わってきた。桜花賞に出走していても十分に好勝負になるのではないかと思っているが、まずは牡馬相手に重賞勝ちを果たして、GⅠの大舞台へ臨んでもらいたいところ。

筆者:


1975年東京都練馬区生まれ 1997年入社。美浦の時計班で、関東本紙予想を担当。予想の肝はあくまでも対戦比較。大学への通学で京王線を使っていて、東京競馬場に立ち寄ったのが、この世界に入るきっかけ。

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