石神深一騎手に迫る!~オジュウチョウサンの敗戦の舞台裏~【中山グランドジャンプ】
グリーンチャンネルでもお馴染み 久光匡治が石神深一騎手へ独自取材!
前人未到の中山グランドジャンプ6連覇へ期待がかかる絶対王者オジュウチョウサン。
実績は改めて語る必要もないだろうが、2017年の年度代表馬投票でも1票を投じたほど私個人も思い入れは強く、当然今年も期待して止まない。 今回は相棒である石神深一騎手に独自取材を敢行。
オジュウチョウサンについては勿論、あの京都ジャンプSでの敗戦、そしてそれ以降の石神深一について伺ってきた。
障害重賞連勝記録は13でストップ… 当時の心境とは?
昨秋、弟コウキチョウサンで怪我からの復帰初戦を勝利した石神騎手。士気を高め、いざオジュウと臨んだのが、3着に敗れたあの京都ジャンプSだった。
「最終障害の失敗で気持ちが切れてしまった…」とは当時の私の取材メモ。
「現地でのスクーリングが1頭だけだったり、いつもと環境は違いました。少頭数で展開の難しい面もありましたし、オジュウにとっては距離も少し短かったり、自分のエスコートも至らずだったり、決定的な敗因は特定できず、そんな小さな心配事が重なってしまった結果、という感はあります」
「競馬に “絶対はない” というのを身を以て体験しました…」と当時話した記憶が蘇る。
「すぐ翌週に落馬してしまって、その落馬自体は打撲程度で大丈夫だったんですが、明けた週中の調教中、自分の動きが良くなかったのか、背中に電気が走ったような激痛が出て、そこからは大障害まで治療に専念することになりました」
「色々と診てもらい、埋めてあるボルトが神経に触れているのではないか?との診断を受け治療が始まって、騎乗に支障がないまでに回復したのですが、年が明けてもなかなか結果が出せない日が続きました」
「自分自身がオジュウで負けたことを引きずっていたつもりはないですが、自分の流れの悪さというのは何となく感じていました」と振り返る。
時に勝負事、そんな巡りの悪さが自身の自信をも奪っていたのかもしれない。
今年に入っても、いつもの勢いは戻らず…
その後の石神騎手は勝ち星から遠ざかり、今年初めての勝利が3月も終わりかけた頃。
その間に3度の落馬を経験している。落馬自体が平地競走ほど珍しくはないとはいえ、ここまでの彼の道程を思うと明らかに精彩を欠く成績。
初勝利を挙げ「おめでとう!」と声をかけた際にも「やっと片目が明きました!」などとオドけていたが、やはり”あの敗戦”が尾を引いているのではないか…と、私個人は気になっていた。
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