“ローカルマスター” 山崎TMが伝授する「夏季競馬の馬券術!」
今週から夏季番組となり、3歳馬は4歳以上の年上馬と戦うことになる。特に1勝クラス、2勝クラス(旧500万、1000万)において、以前は斤量面有利の3歳馬を狙うのか、あるいは実力を重視し4歳の降級馬を狙うのかが、馬券的なポイントとなっていたが、2019年に降級制度が廃止となった。
※降級制度とは、夏季競馬開始時、4歳馬において、4歳春季競馬までに獲得した平地収得賞金を1/2とする制度で、これにより、2018年まで4歳馬の多くが夏季番組から1~2クラス下のレースに出走可能となっていた。
今回は「降級制度」廃止前と後を比べ、世代別の傾向の変化があるのか調べてみた。
過去5年、第3回東京3歳以上1勝クラス(旧500万クラス)の3歳馬と4歳以上馬の成績を調べてみたところ、降級制度廃止となった2019年は大きな傾向の変化は見られなかったが、2020年は3歳馬優勢が顕著。
近5年で比べると勝率・連対率・複勝率の全てがトップだった。春までにどんどん勝ち上がっていき、4歳降級馬もいないとなれば、4歳以上馬のメンバーレベルは決して高いとは言えず、斤量の恩恵もある3歳馬がより活躍できるような状況になったということは必然とも言える。
もちろん全てこれが当てはまるわけではなく、メンバーや条件によって馬券的なアプローチの方法は変わってくるが、大まかには降級制度がなくなった今、夏競馬はまず3歳馬を軸として考えていくことがセオリーか。
担当の田村厩舎から、今週3歳以上1勝クラスに出走する3歳馬で、取材の感触が良く個人的に注目している2頭を紹介する。
まず土曜東京7Rグアドループ。近2走は芝で結果が出なかったが、今回と同じ東京ダート1400mで未勝利勝ち。しかもその時は、直線でなかなか前が開かず、やや脚を余しながらの勝利。時計短縮は十分可能、古馬相手でも能力は見劣らないはず。
日曜東京7Rレイニーデイは、昨秋、未勝利をレコード勝ちし、続くJBC2歳優駿でも3着と好走。前走は約半年振り、しかも2頭競り合うような形でハイペースになり失速したが、この中間も相変わらず動きは上々で、もう少し落ち着いた流れで先行できれば、変わり身があっていい。
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