ペルーサが出走できない!? 有馬記念のファン投票、本当に意味はあるか
形骸化しつつある有馬記念のファン投票
有馬記念は宝塚記念と同様に、その全てではないものの、ファン投票によって出走馬が決まるレースである。具体的には特別登録を行った馬のうちファン投票の上位10頭に優先出走権が与えられる。それ以外は外国馬を除き、賞金順で出走馬が決定されることになっている。
ただし、ファン投票が出走馬の可否ギリギリの部分を左右することは稀なケースであり、ファン投票自体が形だけになりつつあるような気がしてならない。賞金を持っている有力馬は当然、ファン投票でも上位だし、残った枠を賞金順で埋めていくので、出走ボーダーライン付近はファン投票の結果との乖離が生じてしまうのだ。
今年の有馬記念で見てみると、最初の特別登録の段階から以下のように出走可否のボーダーラインが変遷している。
15番目 ゴールドアクター(ファン投票24位、16,298票)
16番目 ダービーフィズ(ファン投票35位 9,100票)
―――出走可能ライン―――
17番目 ペルーサ(ファン投票25位 16,196票)
18番目 トーセンレーヴ(ファン投票99位 1,210票)
トーセンレーヴが先週のOP特別を勝ち、有馬記念へ出走の意志を表明したことから、出走馬決定順は以下のように変化。
15番目 ゴールドアクター(ファン投票24位、16,298票)
16番目 トーセンレーヴ(ファン投票99位 1,210票)
―――出走可能ライン―――
17番目 ダービーフィズ(ファン投票35位 9,100票)
18番目 ペルーサ(ファン投票25位 16,196票)
さらに、水曜日の追い切り後にショウナンパンドラが出走回避を表明したことで、再びダービーフィズが出走可能ラインに入ることとなった。こういったケースは稀ではあるが、特別登録が通常よりも1週早いGIならではのことでもある。
ここで注目して欲しいのが上記の馬たちのファン投票での順位。有馬記念でファン投票を行う意義は、競馬ファンが思い描くドリームレースの実現にある。ファン投票での順位は人気投票のような側面もあるが、グランプリの舞台で○○が走っている所が観てみたい、という人の数でもある。本来、それを実現させることが有馬記念や宝塚記念の役割ではなかろうか。
つまりは、有馬記念の本来の意義で考えるなら、今回のケースではファン投票で25位だったペルーサが出走できた方が、より多くのファンへ満足感を与えることができるのではないか、ということ。ただ、個別の事案に拘っても仕方がないので、大局的な意見として「有馬記念や宝塚記念の出走馬決定方法は、外国馬を除き、全てファン投票の順位に任せるべきではないか」という事を今回は言いたかった。ファン投票が出走馬の決定に与える影響が少なすぎる現在では、ファン投票自体が「形だけ」になってしまっていると筆者は感じている。
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