クビ差は「仕方ない」トーラスジェミニ 2着ロザムールは「相当な渋太さ」

佐藤直文 レース回顧
七夕賞

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流れと馬場を追い風にして トーラスジェミニが待望の重賞初制覇

 前日土曜のメイン、同じ稍重の2000mで行なわれた3勝クラスの阿武隈Sは、先行勢が粘り込みを果たそうとしたところを、勝ち馬が後方一気を決めて差し切った形だったが、その勝ち馬はインからの強襲だったものであり、前有利、内有利の馬場バイアスは明確であった。前半1000m通過60秒8、後半61秒4というのはごく平均ペースだったが、外を回っての差しが利かない状況においては、完全に前残りの流れだったと言える。

 トーラスジェミニは、内の2着馬の出方を窺いながらの2番手追走。2走前のダービー卿CTからこの形で競馬ができるようになってはいたが、前走の安田記念では58キロの斤量で5着に粘り込んだことを考えれば、57キロのハンデでも楽な追走だったと思える。直線入り口で先頭に立ち、そこから2着馬を突き放すことはできなかったが、相手の渋太さとハンデ差や2000mへの距離延長の分を考えれば仕方なく、目下の充実ぶりを十分に示す勝利であった。

トーラスジェミニ

オープン特別3勝のトーラスジェミニが念願の重賞タイトルを獲得

 2着ロザムールは、内枠を利してスムーズにハナに立ち、勝ち馬からのプレッシャーを受けながらではあったがマイペースに持ち込むことができた。しかもインをピッタリと回って距離ロスもなく、最後は勝ち馬を差し返そうとしたあたり、2走前もそうであったが、自分の形になれば相当な渋太さを発揮することを改めて示した。

 3着ショウナンバルディは、中団からの追走だったが、これまた道中はインをロスなく立ち回り、4コーナーで馬場の中ほどに持ち出されたもの。勝ち馬と同じ、時計のかかる馬場には滅法強いキングズベスト産駒らしい走りであった。

 4着マウントゴールドも、最内枠を利して好位のインでロスのない立ち回り。今ひとつキレなかったのは、57キロのハンデの分もあったと言えるが、もう少し速い時計の出る馬場の方がいいためだろう。

 クレッシェンドラヴは、序盤にポジションが悪くなってしまったのは想定内だったろうが、勝負どころから進出を図るべく追っつけても、全く反応しなかった。今日のような馬場は本来得意な馬だけに、58キロが響いたか。ヴァンケドミンゴは、今日の馬場では不利な大外枠もあったが、これまた勝負どころで反応せず、こちらは状態が伴っていなかったか。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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