【ローズＳ・セントライト記念】待ったなしのトライアル戦線　権利取得を狙える勝負馬は

　今週は３日間競馬。中日の日曜には中京でローズＳ、最終日の月曜日には中山でセントライト記念と、秋華賞、菊花賞のトライアルがそれぞれ行われる。注目はローズＳがオヌール、セントライト記念がルペルカーリアと、どちらも友道厩舎の馬を取り上げてみたい。(栗東調教班・市場丈也）

春の無念を晴らすべく　オヌールが秋に飛躍

　オヌールは、フローラＳでオークスの権利を取れず休養へ。ひと夏を越して体の成長があまり見られなかったのは残念だが、最終追いが川田騎手を背に弾力に富んだ走りで、スイスイと伸びた。１２日（日曜）にいつもより強めに追い切られたし、食いが細く先週の週中に時計を出さなかった影響は考えなくてよさそう。今度はキッチリ権利を取ってＧIにコマを進めてほしい。

追い切りでは弾力に富んだ走りを見せたオヌール

春とはひと味違う走りを　良血中の良血ルペルカーリア

　ルペルカーリアは、帰厩当初は気持ちがはやりすぎる場面が見られたが、１週ごとに落ち着きが出て、動きも良化。最終追いは終い重点とはいえ、スムーズに伸びて順調に仕上がった印象。春とはひと味違う走りを期待できそうだ。

春より落ち着きが出て動きもスムーズになったルペルカーリア