アカイトリノムスメの調教気配は前走以上!?【エリザベス女王杯・追い切りジャッジ】

調教班レポート
エリザベス女王杯

3連勝と関東馬優勢の流れが続く秋のG1シリーズ。エリザベス女王杯にも美浦からの有力馬の出走が多く、今週もタイトルを持ち帰るチャンスは十分。

なかでも、筆頭に取り上げるべきはその流れの端緒を開いたアカリトリノムスメ(美浦:国枝厩舎)だろう。

アカイトリノムスメ

アカイトリノムスメの中間の攻め気配は前走以上!

 中間に64秒台を出していた前走のような速い時計はないのだが、いつもより馬場の外目を回ってしっかりと負荷をかける形。日曜時計もこれまで4F58~59秒台がルーティーンだった馬が今回は55秒台。目立たないところで中身の濃い調教を積まれてきた。馬体は相変わらず細身に映るのだが、その動きには元々のしなやかさに加えて、力強さも出てきた印象。初めて間隔を詰めて使うことになるが、不安のない状態で出走できるはずだ。


 

穴馬としてはウインキートス(美浦:宗像厩舎)を推したい。

ウインキートス

ウインキートスはここへ向け好仕上がり。輸送さえクリアできれば

とにかく1週前追い切りの動きが圧巻の一言。6Fからの行き出しの地点では1秒以上前にいた先行馬を外から捕え、1Fのみで4馬身突き放す快調教。躍動感に溢れ、まさに一変と言っていい動きを見せている。牡馬を完封した目黒記念の時に比べても調教を強化できており、パワーアップは明らか。もともと立ち回りが上手な馬だけに、阪神の内回りコースなら逆転のチャンスは十分にあっていい。

 

筆者:


1975年東京都練馬区生まれ 1997年入社。美浦の時計班で、関東本紙予想を担当。予想の肝はあくまでも対戦比較。大学への通学で京王線を使っていて、東京競馬場に立ち寄ったのが、この世界に入るきっかけ。