「前走よりグンと良化」オークス馬が巻き返しに燃える!【ジャパンカップ】

想定班レポート
ジャパンカップ
 いよいよ今週はジャパンカップ。人気の中心は実績断然の三冠馬コントレイルだが、個人的には大敗後で人気が底を打ちそうなオークス馬ユーバーレーベン(美浦:手塚厩舎)に注目している。その前走は急仕上げ気味だった上に、直線の短い阪神内回りコースが合わず全くいい所なく終わってしまった。もちろんあれが実力ではないことは確か。前走時やオークスの時にも追い切りをつけた津村騎手が「気配はグンと良くなっている」との高評価なら、今回はキッチリ仕上がっているとみていいだろう。
ユーバーレーベン

オークスでは力強い伸び脚を見せ、女王の座に輝いたユーバーレーベン

 
「ジャパンカップって古馬一線級が揃うGIでしょ、3歳牝馬じゃあ少し荷が重いのでは?」という見方があるかもしれないが、53キロという斤量の恩恵もあって実は3歳牝馬の活躍が目立つレースであり、この馬が最も得意とする東京コースということなら、むしろ自然な選択と言えよう。エリザベス女王杯には目もくれず前走後は早くからココに目標を定めていた、という陣営の選択にも合点がいく。今回M.デムーロ騎手には他陣営からのオファーもあったと聞くが、スンナリこの馬を選択したようだ。
 
 もちろんコントレイルが相手筆頭だが、正直これを除けば古馬勢で勢いがあるように思える馬は見当たらず、やや旬を過ぎた感がある馬や格下感が否めない馬ばかり。前走が案外だったものの、やはり伸びシロが大きい3歳馬シャフリヤールがもう一頭の強敵となりそう、というのが見立て。果たして結果やいかに!?
 

筆者:


1972年東京生まれ 1997年入社。美浦の厩舎取材を担当。予想スタイルは適性重視。趣味は、飲み歩き。