未勝利の身で特別勝ちを収め　青写真通りにシンザン記念へ【栗東トレセンレポート】

デビュー戦の２着こそ計算外だったが…

　「新馬勝ちしてシンザン記念を使うつもり」と、デビュー前から期待の大きかったマテンロウオリオン。「結構自信があったから、正直、負けるとは思ってなかったけどな」と昆調教師は新馬戦を振り返るが、２走目に格上挑戦で万両賞にチャレンジすると、ただ１頭上り３ハロン３３秒台の末脚を繰り出して快勝。デビュー前のプランからは１戦余計に要したが、青写真通りにシンザン記念出走を決めた。

圧巻の差し切り勝ちを演じた万両賞のマテンロウオリオン

昆調教師も色気十分

「同じ週に未勝利戦の番組も当然あったけど、フルゲートになりそうだったし、１１頭立てなら使おうと決めたんだ。元々、口向きに幼いところがあったし、全体の流れを考えても、上のクラスでペースが少し速くなってくれた方が能力を発揮しやすいと思っていたらからね。思っていた通り、いい脚を使ってくれた。今度は重賞だからどこまでやれるかだけど、稽古の感じから左回りの方が良さそうな雰囲気もあるし、ちょっと楽しみだね」と調教師。狙ってみる価値はありそうだ。
　さらに三日間競馬の月曜日３Ｒに出走予定のイーサンカレラも「ダート替りであっさり勝てるかも」と色気のある様子だった。（栗東想定班・目黒和外）

中１週でも軽快な身のこなしが目立っているマテンロウオリオン