【きさらぎ賞】クラシックへ新星誕生の予感 関西本紙担当者が明かす注目馬は

調教班レポート
きさらぎ賞

新星候補の筆頭格 ストロングウィル

 昨年に続いて中京2000mを舞台に行われるきさらぎ賞。マイラーも参戦していた従来の京都1800mに比べるとやはりクラシックを意識した馬が多いが、ぶっつけ本番を明言しているイクイノックスやキラーアビリティを脅かすくらいの新星が現れて欲しい。
 そんな中で注目しているのはストロングウィル。デビュー戦は早目先頭から長い直線を粘り切れなかったが、2戦目を快勝。軽く仕掛けただけのもので着差以上の力差を感じさせた。この中間は坂路からコース主体の調整に変更。併せ馬でも単走でもキレのある動きを披露し更に調子を上げている。2走ともに先行策だったが脚をためての末脚勝負もこなせそうな雰囲気だ。

ストロングウィル

更に調子を上げているストロングウィル


兄たちを上回る素材 エアアネモイ

 もう1頭、スケールの大きさで負けていないのがエアアネモイ。初戦は相手に恵まれ、時計も前日のストロングウィルより3秒遅いのだが、ゴール前でもうひと伸びした加速力が素晴らしい。坂路で楽々と1F11秒台をマークできるように脚力は相当なもので、兄エアアルマス、エアファンディタより素材は上かもしれない。(栗東調教班・須藤大和)

エアアネモイ

素材は兄たちを上回るエアアネモイ

筆者:


1974年神奈川県生まれ 1997年入社。栗東坂路の時計班で、関西本紙予想を担当。予想スタイルはオーソドックスで、馬券は、ほぼ単勝・馬連・3連複のみ。オグリキャップ時代の競馬ブームの頃に、周囲につられてのめり込んだことで、この世界に。