ナランフレグ丸田とレシステンシア横山武 「対照的」だった“理解”

佐藤直文 レース回顧
高松宮記念

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馬も鞍上も師も嬉しいGI初制覇 最高の立ち回りでナランフレグ

 今年もまた雨に祟られて3年連続で重馬場での施行となったが、1分8秒3という過去2年よりも速い決着タイムが示す通り、日中の好天で回復が進んでいたことは確かだ。ただ、それでもレシステンシアは少し行き過ぎたと言わざるを得ない。プラス18キロでも馬体に問題はなく、逃げたこと自体もけっして悪くはないが、消耗の大きい馬場で終始外からプレッシャーを受けながら前半3ハロンを33秒4というのは、数字以上に厳しい流れだったはずだ。初騎乗の鞍上がどこまで馬のことをわかっていたかということも、結果に表れたように思える。

 対照的に、長くコンビを組み続け、この馬の最大の理解者だったと思えるのがナランフレグの丸田騎手。直線を向いた時点で、そこまでインが密集していなかったことから迷わずにラチ沿いに進路を選択し、残り1ハロンではレシステンシアの背後までポジションを上げた。最後は馬群を割って伸びた形だが、こういう競馬もできることを鞍上がわかっていたからこその捌きだったのではないだろうか。速い時計の決着には不安を残すものの、年齢的な衰えは全くなく、今日のように条件さえ合えばまだまだやれる馬だろう。

ナランフレグ

大接戦となったゴール前、制したのは8番人気のナランフレグ

 2着ロータスランドは、おそらくベストは1400mだと思える馬だが、楽な手応えで追走できたあたり、かなりの重巧者と言える。最後に前を行く3着馬を交わしたところで、見えない内から勝ち馬に抜けられたのは仕方なく、十分に力は出し切った形だ。

 3着キルロードも、今日のような馬場が合っていたと言うしかないが、先行勢には厳しい流れとなった中で一旦は先頭に立って粘った内容は、けっしてフロック視できないもの。7歳にしてのこの走りを称賛したい。

 4着トゥラヴェスーラは、外めの枠から巧く内に潜り込んで、目標としたレシステンシアをキッチリと交わしたのだから立派な内容。これまた7歳馬だが、まだまだこの路線で活躍できそうだ。

 5着メイケイエールは、外枠からでも折り合いが付いて、4コーナーで外を回った馬の中では最先着。内めの枠を引けていたら結果も違うものになっていたかもしれない。

 グレナディアガーズも、大外枠から厳しい競馬を強いられたと言えるが、こういう馬場自体も合っていないのだろう。対照的に最内枠を引いたサリオスは、その利を生かし切れなかった形だが、これまた今日のような馬場はけっして良くない馬だろう。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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