【フローラＳ・マイラーズＣ】栗東調教班の重鎮による　イチ押しの注目馬とは

桜には間に合わなかったが　オークスでの走りが見たいルージュスティリア

　牡牝クラシックの初戦が終了し、今週はＧIの谷間の週となるが、次の大舞台へ向けて見逃せないレースが続きチェックは必修だ。
　オークストライアルのフローラＳは、ルージュスティリアに注目。新馬戦で桜花賞馬スターズオンアースを撃破した後はうまく体調が整わず長期の休養になってしまったが、じっくりと成長を待った成果が十分にうかがえたのが前走のチューリップ賞。大出遅れから、よく差を詰めて能力自体はアピールしていた。
　うるさい気性は相変わらずだったが、体は一回り大きくなって見た目にも成長がわかるシルエット。１週前追いでは福永騎手が乗って３頭併せの一番うしろから、１Ｆ１１秒２をマークして併入。一叩きでガス抜きも完了し何とかオークスのチケットを確保したいところ。

直前は軽めだったが一叩きされての十分な上積みが見込めるルージュスティリア

キレッキレの動きに惚れた　ソウルラッシュが一気に重賞ゲット

　安田記念へのステップレースとなるマイラーズＣは、１６００ｍに距離を短縮してから３連勝中のソウルラッシュに注目したい。休養明けの前走時は最終追いで１Ｆ１０秒９をマークと、リフレッシュ効果が大きかったこともあるが、着差以上の内容であっさり完勝。いくらか余裕残しの仕上りだったが、すぐに乗り込みを開始され反動の心配も全くない。
　叩いて順当に体は引き締まってきており、浜中騎手が乗った最終追いでは馬なりで僚馬を抜き去るキレッキレの動きを披露。初の重賞挑戦でも魅力的な存在だ。（栗東調教班・持木秀康）

最終追いでキレッキレの動きを披露したソウルラッシュ（左・白帽）