高配当を期待できる「一発の魅力ある穴馬」とは!?【ラジオNIKKEI賞】

想定班レポート
ラジオNIKKEI賞

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 先週で上半期の中央競馬が終わり、いよいよ夏競馬がスタート。関東関西共に主場をローカルに移し、中央場所とはまた違った趣の競馬が楽しめそうだ。今週の日曜福島11RラジオNIKKEI賞は、3歳馬同士のハンデ戦。秋に向けて面白そうな馬がちらほら見受けられるが、なかでも尾関知人厩舎が管理するショウナンマグマに注目している。
 
ショウナンマグマ

2戦無敗の1800mで一発を狙うショウナンマグマ

 同馬はこれまでに2勝を挙げているが、特に圧巻だったのが2走前の中山1800mでのパフォーマンス。後続を8馬身ぶっちぎった内容は“強い”の一言だった。いろいろな要素がこの馬に向いたとはいえ、ポテンシャルの高さは疑う余地がないだろう。一方、これまでオープンでは2戦共に11着と大敗。クラスの壁では…?という見方もありそうだが、実はこの2戦は全く競馬になっていなかった、というのが正解だ。4走前のきさらぎ賞では序盤から外に逃げ気味、2コーナーでは完全に外に逃避してしまい、能力以前の問題だった。前走のプリンシパルSでは最内枠を引いたこともあってハナを主張するも、外からプレッシャーをかけられ行き切れない中で気難しさを出してしまい、不完全燃焼のレースに。要はリズム良く運べるかそうでないかで走りが全く違ってくるタイプ、ということ。
 
ショウナンマグマ

菅原明良騎手とのコンビで、ショウナンマグマが重賞初制覇へ

 今週の追い切りでは菅原明良騎手を背に最後軽く仕掛けた程度だったが、道中はしっかり折り合いが付いて上々の動きを披露。「滅茶苦茶な競馬になりながらも前走は1秒3差なら…」と少しずつだが常識に掛かりつつある点を評価すると共に、「手頃な頭数や斤量は魅力だし、スムーズに先手が取れればいい競馬になりそう」と師は色気を持っている様子だった。2戦2勝と好相性の1800mなら舞台設定は申し分なく、勢いのある鞍上、そして気性面の成長を加味すれば、一発あって不思議ないだろう。(美浦TM:坂倉和智)

 

筆者:


1972年東京生まれ 1997年入社。美浦の厩舎取材を担当。予想スタイルは適性重視。趣味は、飲み歩き。

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