「調教の動きバツグン!」“荒れる函館記念”で買うべき穴馬とは【函館記念】【函館2歳S】

調教班レポート
函館記念函館2歳S

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今週は今年最後の函館開催にして最大のクライマックス、函館2歳ステークスと函館記念が行われます。その2つの重賞に出走する馬の追い切りの様子と、札幌に滞在している2歳馬について何頭かピックアップして行きたいと思います。まずは函館記念からスカーフェイス(栗東:橋田厩舎)。最終追い切りは芝コースでしたが、重い馬場を全く苦にせず力強い脚さばきで1F11秒6をマーク。最後もキレのある動きが目に付きました。大阪杯以来ですが、栗東で入念に乗り込まれ中間にも好時計をマークと力を出せる状態ですし、ここなら重賞初制覇のチャンスも十分ありそうです。

スカーフェイス

G1でもキレ味魅せたスカーフェイスが重賞Vへ

続いては、タイセイモンストル(栗東:矢作厩舎)。こちらは函館のウッドコースで追い切られ、僚馬を追走する形でしたが、直線でアッサリ交わすと突き離してゴール。道中の行きっぷりからも気合乗りは十分でしたし、馬体にも太目感はなさそう。オープンへの昇級戦が重賞ですが、前走は抜け出してからフワフワしながらの勝利で、伸びしろも十分。初ブリンカー着用が集中力アップにつながれば、重賞でも上位を狙えそうです。

タイセイモンストル

穴候補に是非とも押えておきたいタイセイモンストル

 続いて函館2歳Sからはクリダーム(栗東:須貝尚厩舎)。最終追い切りは芝コースで前2頭を追いかける形。直線ではやや口向きの悪さを見せていましたが、それでもキビキビとしたフットワークでキッチリ先着と内容としては上々。この世代最初の重賞ウィナーを狙います。スプレモフレイバー(美浦:久保田厩舎)は古馬を追走して余裕綽々に併入。まだ速い時計こそ出していませんが、それでも直線に向いた時のバネの利いた走りで行きっぷりも抜群。新馬戦で見せた強さからも能力の高さは疑いようがないだけに、重賞でも要注目です。

そして、札幌競馬場で追い切った2歳馬からはトップナイフ(栗東:昆厩舎)をピックアップ。先行していたとはいえ、追いすがる僚馬を尻目に軽く仕掛ける程度で先着。現状でも太目感はなさそうですし、何より馬体の良さが目に付きました。デビュー戦がどの舞台になるかは分かりませんが、注目してみて下さい。北海道開催は今週で折り返しですが、北海道の夏はこれからが本番。体調には気を付けてこの夏を過ごしたいところです。(美浦調教班:松田匡弘TM)

筆者:


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