【アルテミスS】リバティアイランドよりも「買い材料が揃った」馬券になる一頭とは

想定班レポート
アルテミスS

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 2019年、2020年はアーモンドアイ、昨年はエフフォーリアと3年連続で取材を担当する厩舎の馬が天皇賞(秋)を勝ち、馬券も儲けさせてもらった。しかし今年は担当厩舎から出走馬すらおらず個人的に一抹の寂しさも覚えるが、ざっくりと分類すると「有力3歳馬3頭vs古馬」という図式で、力比較という面では来年以降も占う重要な一戦のように思う。白熱した好レースを期待したい。

 さて、来年以降を占うという意味では、土曜の東京メイン・アルテミスSも見逃せないレースだ。注目や人気は、恐らく初戦で出色の上がりを計時したリバティアイランドなのだろうが、唯一の2勝馬であるミシシッピテソーロ(美浦:畠山吉厩舎)も有力の一頭だ。

ミシシッピテソーロ

ミシシッピテソーロは木幡巧也騎手が付きっ切りで跨り、仕上がり万全!

 初戦、2戦目とどちらも上がり最速の末脚を使っての外からの差し切り勝ちで、ダリア賞直後に次走はここと早目にローテーションを決め放牧から帰ってきた。「いいリフレッシュができたし、ここ2週は併せ馬で楽に先着と仕上がりもいいね」と畠山吉師は状態面に太鼓判。続けて、「折り合いに不安がないのがいいし、それが最後の末脚につながっている。レースセンスがいい馬で前走は1400mにも対応してくれたが、マイルのほうが競馬がしやすいだろうし、ここは新馬戦で強い勝ち方をした舞台だからね。ここで上位争いできれば暮れのGIでも楽しみだし、ほかにも素質馬がいるけど頑張ってもらいたい」と展望を語ってくれた。

ミシシッピテソーロ

無傷の3連勝で重賞制覇を狙うミシシッピテソーロ

 手前を替える際にフラつく面も2戦目では改善が見られたように、レース経験を積んでいってのプラス面は大きい。リバティアイランドをはじめキャリア1戦1勝の馬は6頭いるが、そのどれもが東京は初めてで輸送などの不安がないワケではない。キャリア3戦目、東京のマイル戦を経験済みなのはミシシッピテソーロのみで、地の利はこちらにある。単勝を厚めに買ってレースを見守りたい。(美浦厩舎取材班:守屋貴光)

守屋貴光

筆者:


1978年神奈川県生まれ 2004年入社。美浦の厩舎取材を担当。取材の感触に加え、ラップやレースぶりなどを総合的に判断する予想スタイルで、馬券は単勝とそこからワイドへ数点が基本。中学時代からダビスタにハマり、そこから実際の競馬も観るようになった。一番好きな馬は、弥生賞の走りを見て鳥肌が立ったフジキセキ。

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