【デイリー杯２歳Ｓ】「心身共に成長し仕上がり◎」調教師が自信を持って送り出す１頭とは

　今週の阪神競馬はエリザベス女王杯の他、土曜日に２つの重賞が組まれている。担当厩舎から京都ジャンプＳには音無厩舎のヴァーダイトが出走する。前回の新潟ジャンプＳは２,５着馬も次走で重賞を勝ったようにハイレベルな一戦だったが、そのメンバーを相手にわずか２戦のキャリアで初めて60キロを背負っての３着は立派な内容といえる。暑さが応えていたためその後は放牧で立て直して、このレースを目標に調整が進められた。

　３週続けて追い切りに騎乗した小牧加矢太ジョッキーは「先週までは重いと感じましたが、今週は違いましたね。今までで乗った中で一番良い走りをしていました。休養させて馬体も成長しています」と好感触。臆病な性格で当日輸送だった２走前がひどくイレ込んだことから、今回は早めに阪神競馬場に移動し、前日にスクーリングして臨む。前回の勝ち馬は手強いが、当時より人馬ともに成長が見込める今回は逆転の可能性は十分にある。

　デイリー杯２歳Ｓには橋口慎厩舎のショーモンが出走。札幌戦以来になるが１週前追い切りのCWコースで楽々と好時計をマークした。「馬なりであの時計ですから、抜群に良かったです。北海道時よりカイ葉を食べるようになって落ち着きが出ましたし、心身ともに成長しています」と橋口慎師は仕上げに自信ありの様子。関東の横山武騎手がわざわざ関西にまで駆けつけるのは、期待の表れであろう。ここは是非とも注目したい。（栗東取材班：瀬古満明）

重賞でも一発の魅力あるショーモン（写真：右）