【POG2歳馬情報】“4億超え”の高額馬もすでに入厩!今年は「例年以上にハイペース」の声も

調教班レポート

皐月賞「22万9700円」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

 春のGIシーズンの訪れとともに、トレセンでは初々しい2歳馬の姿が目に付くようになってきた。先週末時点で美浦トレセンでは2歳馬の入厩が既に40頭を超えており、この時期としては質・量ともに過去最高水準と言えるもの。早速、注目馬を紹介していきたい。

 まずは昨年ノッキングポイントで東のメイクデビュー1番星を飾った木村厩舎からチェルヴィニア(父ハービンジャー)とカンティアーモ(父エピファネイア)。前者はそのノッキングポイントの半妹にあたり、母はオークス2着のチェッキーノ。若駒らしからぬ堂々とした姿が印象的で動きも実にしなやか。後者の母リビアーモはオープン特別を含めて6勝を挙げ、半兄のマグナレガーロも元中央オープン馬。牝馬らしからぬ発達した胸前から繰り出されるパワフルな動きが特徴だ。
 
 国枝厩舎では近親に阪神JFの勝ち馬ローブティサージュがいるエリカリーシャン(父エピファネイア)と、ハーツクライの貴重なラストクロップの一頭であるルージュスエルテの2頭が既にゲート試験に合格済み。ともに年長馬に混じっても見劣らない好馬体の持ち主で、ルージュスエルテにいたっては今週水曜日に早くも坂路で併せ馬を消化。このまま順調にいけば、6月の東京でのデビューが視野に入ってきそうだ。

 既に4頭が入厩と、例年以上に2歳馬の立ち上げが早いのが堀厩舎。なかでも注目は、昨年のセレクトセールで4億5000万円で落札されたモシーンの2021。父はモーリス、半姉に重賞3勝のプリモシーンがいる良血馬で、値段に相応しい圧倒的なオーラの持ち主。気性も前向きで姉と同様にマイル前後での活躍が見込めそうだ。昨年のクラシックを沸かせたダノンベルーガの半妹にあたり、セレクトセールで2億円超えの高値が付いたボンドガールは、父ダイワメジャーの特徴を良く受け継いでおり、桜花賞を目指せる逸材。スワーヴリチャードの初年度産駒で、きょうだいにポタジェとルージュバックの2頭の重賞ウイナーがいるシトラールは馬っぷりの良さは群を抜いている。

 そして、昨年の牝馬二冠馬スターズオンアースと同じ「ドゥラメンテ産駒×社台RH×高柳瑞厩舎」が送り出すフライフリーダムは、大人びた気性で、馬体の造りからも距離が延びて本領を発揮しそうなタイプだ。(美浦調教班:伊利和恭)

筆者:


1987年埼玉県本庄市生まれ 2010年入社。時計班で主に南ウッドコースを担当。予想スタイルは回収率重視。ダビスタ96、ウイニングポスト2にハマってこの世界へ。

皐月賞「22万9700円」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

皐月賞「22万9700円」的中! プロ予想家40人集結、優馬プレミアム。

日本ダービー特集

2024年日本ダービー特集

日本ダービーの出走予定馬、予想、単勝オッズ、結果、動画、歴代優勝馬、騎手・調教師データ、ゴール前写真、歴史などを紹介する特集ページ。『優馬本紙馬柱で振り返る日本ダービー』などオリジナルコンテンツも充実しています。

  • 出走予定馬
  • 予想オッズ
  • 騎手
  • 優先出走権
  • 賞金順
  • 次走予定
  • 動画・写真
  • 優馬本紙の馬柱
  • 短評

優馬 現3歳馬チェック

優馬 現3歳馬チェック

6月~12月に初勝利をあげた2歳馬(現3歳馬)を全頭チェック! 馬体は? 血統は? レース内容は? 総合的に判断をし、★評価をつけていきます。翌年のクラシック有力候補がきっと見つかるはず!

★5つ以上の馬を網羅。ダービー候補はこの馬!

ヒロイン候補が続出!? 牝馬の★評価。

注目勝ち上がり馬情報など毎週火曜更新。

トラックマン・記者一覧

競馬専門紙「優馬」トラックマン・記者一覧

平日はトレセンで東奔西走、週末はレース予想&馬券に全力投球。競馬専門紙「優馬」を支えるトラックマン&記者のプロフィールをご紹介します。