「先生、ゴメンナサイ」 猛省のルメールが汚名返上を狙う!

今週からは東京でのGI5連戦となるが、そのスタートとなるのは、3歳マイル王決定戦、NHKマイルカップ。世代のマイル路線を歩んできた馬に加え、桜花賞からメジャーエンブレムが、皐月賞からはロードクエストが参戦して注目度が高まる一戦を、優馬TM陣が徹底討論。

優馬TM座談会
NHKマイルカップ

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GIを勝つためにやってきた メジャー&ロード

デスク「今回は、牝馬戦線からのメジャーエンブレム、クラシック戦線からのロードクエストと、2頭の路線変更馬が人気を2分しそうだけど、ともにマイルで実績を残してきた馬だから、不安はないよな」

武井メジャーエンブレムは、桜花賞では後手後手に回ってトップスピードに乗り切れませんでしたが、阪神JFやクイーンCで見せたスピードの維持力が持ち味の馬です。ハナを切るにしろ、2番手で運ぶにしろ、ペースを落とさずにロングスパートさえできれば、牡馬相手でも勝負になると思います」

坂倉「桜花賞は、考えられたシナリオの中でも最悪の形だったと思います。今回は何も行かなければ自分が行くはずで、極端なスローは考えにくく、クイーンCの強さを見直したいですね」

田崎「僕は、周りを囲まれて自分のリズムで走れなかったことが、桜花賞の最大の敗因だと見ています。広い東京コースで、ノビノビ走ることができれば、まず負けないと思いますが…」

加茂「陣営も“包まれたらダメ”と認識できたはずやし、今度は思い切って行くはずや。牡馬相手でも、“オイデオイデ”のクイーンCを再現できるんやないか」

守屋「名手ルメールが同じ轍を踏むこともないでしょうね。オークスに向かわず、より適性のあるマイルで、“名より実”を取りにきたんですから、結果も付いてくるはずですよ」

小野智「前走はさすがにルメール騎手も反省したようで、田村師に“先生、ゴメンナサイ”と言ってきたそうですよ」

デスク「あとは、短期放牧から帰ってきたのが先月の27日で、いわゆる“10日競馬”になる点だが…」

山崎「土曜と最終追いの水曜で、しっかりと負荷をかけられていますし、仕上りに不安はないでしょうね。桜花賞にしても、揉まれながらも直線で前をこじ開けた点を陣営は評価していましたし、今回もルメール騎手に一任とのことですが“キッチリ修正して乗ってくれると思うし、それに応えられるだけのデキ”と、田村師も自信の表情を見せてました」

メジャーエンブレム

仕上がりは万全! 確勝態勢で臨むメジャーエンブレム(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「一方のロードクエストは、クラシック路線では一戦ごとに評価も下がった印象を受けるんだが…」

大江原「早目に動いて勝ちに行った皐月賞は、直線で内にモタれて失速したけど、右回りの2000mが適条件ではない気がしたな。マイル路線に舵を切ったのは正解だと思うぞ」

中邑「マイルでの2戦2勝は、ともに圧勝ですからね。難しく考える必要はないと思います」

上田「加えて言うなら、その2勝とも左回り。そもそも今年の牡馬クラシック路線はかなりのハイレベルなんだし、逆に並みのレベルのマイル路線に転じれば、アッサリ勝てると思うけどね」

小桧山「皐月賞は、本来の形の競馬でもなかったわけだし、着順ほど上位との力差があったわけではないから、このメンバーなら明らかに力上位だよ。直接対決のないメジャーエンブレムとの比較は難しいんだけど、新潟2歳Sと阪神JFで2着だったウインファビラスとの着差を比べれば、ロードクエスト◎が妥当かと思うぞ」

山崎「前走に関しては“あれで伸びなかったのは距離かな”と、陣営も見ていましたし、池添騎手からも“マイルくらいの方がいい”という言葉があったようです。今回は“出たなりの位置で自分の競馬を”とのことですが、馬なりで抜き抜けて大楽勝した新潟2歳Sの再現も可能でしょうね。人気両馬ともに僕の担当厩舎で、判断に困りますが…」

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