優馬編集長日誌 5月12日号「VMはUK値で」
これといったデータがない
先週のNHKマイルCは桜花賞で◎を打たせてもらったメジャーエンブレムが勝利。皐月賞で◎を打たせてもらったロードクエストが2着。先週の当欄で述べたように再び◎を打つのは恐縮ものだったが、結果として○◎の順で当てることができた。やっぱりクラシック組は強かったというのが率直な感想だ。さて、今週の大一番は15日に東京で行われるヴィクトリアマイル。牝馬だけの古馬重賞とあって世代の優劣はチェックしておく必要がある。
今年に入ってからの古馬重賞は4歳馬の活躍が目立っている印象を受けるが、調べてみると その通りだった。先週までの古馬重賞における勝ち鞍は4歳馬が12勝でトップ。以下、5歳馬10勝、6歳馬8勝と年齢の順…。勝率や連対率といった率でも同様だ。
だが、同じ古馬でも牝馬の重賞に限ると、そうでもなかった。先週までの5鞍で4歳馬は1勝、5歳馬と6歳馬が2勝。連対数では4歳馬が5歳馬と並んでトップ(4連対)だが、勝率や連対率では5歳馬がトップ。4~6歳馬の全体的な数字は誤差と考えられるような微妙な数値であり、”この世代がいい” という印象は得られなかった。
違う方向で考えてみよう。牝馬といえば桜花賞、オークス、秋華賞が三冠レースであるが、それらの勝ち馬のヴィクトリアマイルでの成績は どうなのだろうか。調べてみると過去のヴィクトリアマイルで桜花賞馬は3勝、オークス馬は2勝、秋華賞馬は1勝。やや桜花賞馬が優勢なようである。ヴィクトリアマイルは桜花賞と同じ1600m、そんなところも理由に思えるが、2000mの秋華賞馬より2400mのオークス馬の方が勝ち鞍が多いことは何故なのか。オークスはヴィクトリアマイルと同じ東京コースだからか。いや、それなら桜花賞は阪神。距離でもコースでもないのなら、この辺りから注目馬を見出すのは無理があるのかもしれない。昨年のヴィクトリアマイル週の当欄では三冠レースで3着以内の馬のことを述べたが、結果は三冠レースに出ていなかった馬が1、2、3着。これでは骨折り損のくたびれ儲けである。
ちなみに今年のヴィクトリアマイル登録馬のうち、桜花賞馬はレッツゴードンキ、オークス馬はミッキークイーンとメイショウマンボ、秋華賞馬はショウナンパンドラ、ミッキークイーン、メイショウマンボ。あえて期待するなら桜花賞馬レッツゴードンキの復活となろうが…
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