藤田菜七子が今感じる「心境の変化」とは！？ 今週はアイビスサマーダッシュ含め９鞍騎乗

　いよいよ競馬も夏本番、今週からは灼熱の新潟を舞台に熱戦が繰り広げられる。今回は夏の新潟がよく似合う藤田菜七子騎手にお話を伺ってきた。８年目の2023年シーズン、現在進行形の藤田菜七子に少しでも迫れればと思う。

― 今年の前半戦を終えて
「負けた競馬はもちろん、勝てた競馬でももっとできたことがあったと感じています。勝ち星には当然満足していませんし、後半はしっかり修正して良い競馬を増やしていきたいです」

― 中でも印象に残ったレースは？
「今年は巡り合わせもあって自厩舎（根本康広厩舎）の馬で４勝させてもらっていて、どの勝利も嬉しいのですが、普段から見て、接して、跨ってと、過程を共にした後に得た勝利には少し違った達成感を感じています。それが私自身の原動力にもなっていますし、１頭１頭と向き合うことの大切さを改めて感じます」

― 後輩も増えてきましたが、気持ちに変化はありますか？
「何かがガラッと変わったということはないのですが、今は根本厩舎に長濱くんという騎手候補生がいて、身近に弟弟子がいるのをとても新鮮に感じています。今までが一番下でしたから、聞かれることより聞くことの方が圧倒的に多かったんですよね。なので、質問などを受けて『しっかりしなきゃ』と思う場面が増えました(笑)。誰かの見本になる(かもしれない)という意識を今まで以上に身を以て感じますし、騎手になってからも、弟子同士で切磋琢磨できればと思います」

― では少し今週の話を。アイビスサマーダッシュはチェアリングソングに騎乗します
「最終追いでは体感以上に時計も出ていたので体調は良さそうです。以前に乗せていただいた時よりも力を付けている感じがします。枠なども絡む難しい条件ですが、この相手でも通用する決め手はある馬なので、できれば運も味方に付けたいですね」

― 自厩舎の２頭も良さそうです
「ヨリノサファイヤ（日曜新潟８Ｒ）は中１週ですが、順調に調整できています。前走が悔しい結果でしたし、今回も良馬場なら良い競馬ができるはずです。キングクー（日曜新潟12Ｒ）は前走スタートで躓いてしまい能力を発揮させてあげられませんでした。芝スタートの方がダッシュが利くと思うので、本来のスピードを活かす競馬ができれば、このクラスでも期待はあります」

最後は筆者の無茶なお願いに応えてＶサインをくれた藤田菜七子騎手

― 最後に一言お願いします
「この夏も、一鞍一鞍全力で挑み、ファンの皆さんに競馬の魅力を伝えられたらと思いますので、応援よろしくお願い致します！」

今週末も勝利の笑顔に会えるのを楽しみにしたい。