優馬編集長日誌 6月9日号「新馬戦で上がり32秒9」

優馬編集長日誌
マーメイドS

今年もマーメイドは波乱?

 話は変わって今週の重賞。東京のエプソムC(12日)は実力勝負の別定戦だが、阪神のマーメイドS(12日)は波乱度◎のハンデ戦。そのマーメイドSは過去10年で馬連万馬券が3回、馬単万馬券は5回、3連複は万馬券7回。3連単にいたっては10万円を超える配当が7回、8年前には193万350円の特大配当も出ている牝馬限定の重賞だ。

 このマーメイドSについて少しばかり調べたところ、前走で重賞やOP特別を走っていた馬より、1600万以下の条件戦を走っていた馬の方が良い結果が…。勝ち馬は同数の5頭ずつ、2着馬の数も同数の5頭ずつであるものの、勝率や連対率は後者の方か高くなったのである(過去10年)。ちなみに勝ち馬の中には、前走が1600万どころか、1000万だった馬も2頭。2着馬にも前走1000万の馬が2頭いる。

 前走=重賞・OP特別という馬も過去10年で5勝10連対だから全くダメということはない。だが、格下であるはずの前走=1600万以下の馬も過去10年で5勝10連対。実績馬がポロポロ負けてしまっているのも事実で、こんなところがハンデ戦らしい。

 実績馬が頼りにならないマーメイドSでは綺麗なデータが出ないと思っていたら、次のようなデータを発見した。それは年明け後の勝ち鞍数。過去10年の出走馬において年明け~マーメイドSまでの勝ち鞍を調べたところ、勝率・連対率・複勝率の3項目すべてにおいて “未勝利だった馬より1勝以上の馬” “1勝だった馬より2勝以上の馬” という結果になったのだ。つまり、今年に入って勝ち鞍の多い馬の方が好走率は高いということ。今年の出走予定メンバーで本年2勝はナムラアンヒルノマテーラ。先に述べたデータも絡めて “前走=1600万以下” 且つ “本年1勝以上” とすると、アカネイロゴールドテーラーヒルノマテーラリラヴァティとなる。こんなところも参考に穴馬を探してみてはいかがだろう。

 

それでは最後に先週の高UK値馬を

上田一幸

筆者:


1967年、滋賀県生まれ。大学卒業と同時に入社し、一貫して編集畑を歩む。予想も馬券も徹底した穴狙い。この仕事に携わる以上、馬券購入は義務であると考え、入社以来、馬券を休んだ日はない。現『優馬』編集長。