【共同通信杯回顧】2着ジャンタルマンタルは「皐月賞までなら…」 武豊エコロヴァルツには“大きな課題”

佐藤直文 レース回顧
共同通信杯

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超スローで光った操縦性 ジャスティンミラノが2歳王者を突き放す

 折り合い重視で運ぶ馬が多かったこともあったが、前半3ハロンが37秒3、1000m通過が62秒7という超の付くスローペース。同じ距離の5レース未勝利戦が35秒8-59秒6で、実に1000m通過では3秒以上も遅いという流れで、レースの上がりが33秒1であったのなら、中団以降の馬にはノーチャンスだったのも仕方ない。

 ジャスティンミラノは、特に抜群のスタートを決めたわけではなかったが、ペースが遅いと見るやスッとポジションを取りに行ったあたりは戸崎圭騎手の好判断だったか。折り合いに不安のない馬だけに、そういう競馬もできたと言えるが、直線を向いて逃げた馬を難なく交わし、迫ってきた2着馬を最後は突き放しての完勝。今日の一戦だけで将来が確約されたとまでは言い切れないが、操縦性が問われる競馬にキャリア2戦目で対応できたことには大きな意義があるだろう。

ジャスティンミラノ

1戦1勝馬のジャスティンミラノが2歳王者らを退けクラシックへ名乗り

 2着ジャンタルマンタルは、今後を見据えて瞬発力を試す意味もあってか、折り合い重視の競馬。結果的には、そこまでキレなかったわけだが、最後までしっかりと脚は使っており、距離には対応できていた。もちろん、2000mまでなら何の不安もないだろう。

 3着パワーホールは、道中で絡まれることもなく未勝利戦以下のペースで逃げることができたのが全て。

 4着ディマイザキッドは、スタート後の不利で絶望的な後方の位置取りだったが、直線では内ラチ沿いから差を詰めての掲示板確保。他馬の凡走にも助けられたとはいえ、脚は見せた。

 5着エコロヴァルツは、前走とは違いスタートを決めて一旦は2番手を確保したが、頭を上げて折り合いを欠く始末。おそらく鞍上も含めて陣営はそこを重視していたと思えるが、折り合いに大きな課題を残す結果となってしまった。

 ベラジオボンドは、力む面を見せながら全く自分の走りができていなかった。新馬勝ちを内容を考えても、勝ち馬に負けず劣らずのポテンシャルを有しているはずであり、今後の巻き返しに期待したい。ミスタージーティーは、序盤の不利もあったが、その後もスローペースで頭を上げるなど、全く自分のリズムで走ることができなかった。度外視できる一戦とはいえ、精神面での成長が欲しいところか。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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