前回大穴的中の九州学生サークル再登場 北九州記念の◎は…

優馬TM座談会
北九州記念

不安がないのが不安? 人気に応えるかベルカント

デスク「札幌記念がモーリスなら、こっちもベルカントの一本人気という様相だな」

田崎「昨年と同じローテーションですし、ハンデ56キロは楽ではないですが、今年のメンバーなら最低でも2着は確保してくれるはずですね」

デスク「“最低でもメダル確保”の男子柔道みたいなモンか…」

那谷「小倉1200mはテンの3ハロンが全競馬場の中で最も速くなるコースだけど、とはいえ圧倒的に差し有利ということはなく、ポイントは前半32秒5を切るかどうか。それより速い時は4角後方からの差し切り、遅い時は先行好位組が勝つ、というのが過去のこのレースの傾向なんだ。今年はメンバーを見渡しても速い流れにはなりそうもないので、昨年と同じようなラップでベルカントが押し切れるんじゃないかな。騎乗時は2戦2勝のミルコも“1000mは抜群にうまい馬だけど、1200mも大丈夫”と、前向きというより楽観ムードさえ漂っていたぞ」

加茂「前走は内枠から二の脚を利かせて外へ潜り込んだように、直線競馬の適性を示した形やったけど、夏場は本当に状態が良い馬。並みの馬なら中2週で体調の変動も気になるんやけど、この馬に関しては“別物”やろな。調整担当の柴原助手も“攻め駆けするタイプとはいえ、坂路で持ったままでの好時計。前走より全ての面で良くなっている”とのこと。強敵ビッグアーサーもおった昨年と比べれば、かなり楽な相手やし、アイビスに続いてここも2連覇。素直に相手探しが懸命やね」

ベルカント

仕上がりも万全のベルカント(右)に死角なし(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「ただ、ベルカントがどんな競馬をしたとしても、他馬の目標となることは確かだよな。ハンデ戦でもあるんだし、何が起きても不思議はないんじゃないか」

桜井「条件級の身で挑戦した前走のCBC賞で賞金加算のオープン入りとなったラヴァーズポイントですが、その後は得意の小倉でハンデも貰えそうなここを目標に、ジックリと調整されてきました。アイビス組よりもフレッシュな状態なのは間違いなく、暑さが気になるこの時季には大きなアドバンテージになるはずです。コース相性とハンデ差に加え、早目の小倉入りも功を奏しそうですね」

吉田ラヴァーズポイントの前走は軽ハンデに恵まれたと見る向きもありますが、イレ込んで発汗しとった以前の姿であれば、ベルカントに競り勝つことなどできなかったと思いますわ。今回はハンデが1キロ増えますが、それでもまだベルカントと5キロ差なら、重賞制覇も夢ではないんとちゃいますか」

細川「前走はあと一歩届かなかったプリンセスムーンですが、コンマ2秒差なら逆転圏内ですよ。コーナーのある競馬が久々となる点に不安はないとは言えませんが、陣営も“今の充実ぶりなら対応して欲しいね”と、前向きでしたからね」

中邑ベルルミエールは、昨年のこのレースが3着、そして前走のCBC賞でも5着と、ベルカントの後塵を拝してますが、ともに位置やコース取りの差もあった印象で、決定的と言える差ではないと思います。ここにきて発馬が安定してきたのも何よりですし、今回から着けるシャドーロールの効果にも期待したいですね」

瀬古ベルルミエールは、昨年のCBC賞が4着で、今年が5着。中邑君が指摘した対ベルカントとの差は、2戦ともコンマ3秒ですから、一年経ってもパフォーマンスは落ちてませんよ。あとは更なるプラスアルファがあるかどうかですが、追い切りVTRを見直すとシャドーロールも一応の効果はありそうですし、ハンデ差も昨年より1キロ拡がっているのなら、差も詰まる可能性はありますね」

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