雄大なストライドで他馬を一掃　ヴァンクールシルクに★６つ

「勝利」の名を継ぐ期待馬が勝ち上がり　ヴァンクールシルク

9/3(土) 新潟2R 2歳未勝利 芝2000m内
ヴァンクールシルク　牡　馬体重：544kg(+6)
★★★★★★　6点〔ＯＰクラス〕
騎手：戸崎圭　厩舎：(美) 木村
生産：ノーザンファーム
馬主：シルクレーシング
父：ヴィクトワールピサ
母：ルシルク（Dynaformer）

初戦はまだ余裕残しに加え、道中のペースが一気に緩み、ロスなく立ち回った先行勢が上位を占める競馬で、外を回ったこの馬には厳しいレースだった。今回は向正面で３着馬と一緒にポジションを上げて２番手へ。力で捻じ伏せる強いレースで、その末脚には将来性を感じさせた。まだまだ色々な面で良化余地を残しており、今後が楽しみ。

向正面で２番手に取りついたヴァンクールシルク(赤帽)が直線抜け出して快勝（撮影：日刊ゲンダイ）

馬体診断

540キロ前後の超大型馬。緩く映った初戦時よりもプラス６キロと馬体増ではあったが、一度叩いた効果もあってか馬体に実が入ってきた様子。馬格がある産駒が多いのはこの母系の特徴とも言えるが、父も大きく見せるタイプ。一歩一歩のストライドが大きく、瞬発力勝負よりも長く良い脚を生かした持続力で勝負したい。直線の長いコース向き。

血統診断

母に目立った競走実績はないが、祖母は米の重賞ウイナー。本馬の叔父にブレイクランアウト（共同通信杯）がいる。兄グランシルクはニュージーランドＴで２着に入り、ＮＨＫマイルＣでも１番人気に推された器。姉クードラパンは未勝利～500万を連勝し、フェアリーＳでは４着。マイル色の濃い血筋だが、父がヴィクトワールピサということもあって、2000ｍ超が守備範囲になりそう。

馬券の狙い目→百日草特別（東京・芝2000ｍ）など、東京コースの芝2000ｍ～2400ｍが適条件だろう。