セントウルS、注目ビッグアーサーは「ある程度の力は出せる態勢」
目標は次でも ビッグアーサーは負けられない?
デスク「すでに王者が決まってしまったサマースプリントシリーズの最終戦とは名ばかりの一戦になってしまったわけだが、ここは普通にスプリンターズSの前哨戦として注目できるな」
田崎「春の高松宮記念を勝って現役最強スプリンターの座に就いたビッグアーサーですが、一週前の坂路で49秒台、今週もラスト2ハロンは23秒台と、さすがの動きを見せています。目標はあくまでも次のスプリンターズSに違いありませんが、捌きやすい頭数と、その本番よりも少し軽いメンバー構成なら、最低でも2着は確保できると思います」
桜井「サマーシリーズを戦ってきた馬にとっては、ここを使ってスプリンターズSというのは少し辛いローテーションになりますし、意外と頭数もメンバーも揃わなかったのはそのあたりの理由でしょう。そんな中で、実績が一枚も二枚も抜けているビッグアーサーを、久々だからという理由で嫌うことはできませんね」
広田「陣営も“順調に夏場を過ごせたことで体に柔らか味が出てきた”と、いいリフレッシュになったことを強調していましたが、一週前の坂路でビシっと追えたことで“ある程度の力は出せる態勢”のようです。加えて“以前より落ち着きが出てコントロールしやすくなった”とのことで、58キロを背負っても無様な競馬にはならないでしょうね」
デスク「ただ、対戦比較という点で、ビッグアーサーにとって目の上のタンコブとなるのが、2戦2敗のダンスディレクターだよな」
中邑「前走のシルクロードSは、道中で内を巧く立ち回れたとはいえ、ゴール前は流す余裕を見せての完勝でしたからね。1200mでは5戦オール連対の安定ぶりも魅力ですし、こちらも7ヶ月ぶりとはなりますが、高松宮記念を自重して無理をしなかったことで、いい感じに仕上っていると思いますよ」
菅「脚元と相談しながらの仕上げではありますが“一週前の追い切りが少し重く感じたので日曜にしっかりやった。これが良かったのか、最終追いは素晴らしかった”と、陣営にある程度の手応えはあるようです。“課題のスタートが決まれば、前走のようなレースができるのでは”とも。これまた目標は次であっても、勝負になっていいでしょうね」
瀬古「僕は敢えてサマーシリーズ組のネロを狙います。ビッグアーサーやダンスディレクターとは、過去に対戦した内容を見直すと、まともでは逆転は難しいと判断せざるを得ませんが、ビッグは58キロに加え、調教で速い時計は出ているとはいえ中2週での本番を見据えた仕上げですし、ダンスも悪いところがあっての復帰戦なら、付け入る隙はあるはずです。過去にもロードカナロアが2年連続で2着に敗れたり、他にも使い出しのGI馬が敗れたケースが多数ありますが、勝つのは夏に使われていた馬でしたよね」
吉田「いやいや真っ向勝負になっても僕はネロや思いますわ。直線1000mキラーの印象も強いですけど、昨年暮れには1200mでオープン連勝もある馬。4着に敗れたオーシャンSは、テンの3ハロンが33秒を切る流れでは仕方ないと思いますし、そこまで極端に速くならないと思える今回は、ビッグアーサー以下の末脚を凌いでもええんやないかと」
前田(競友)
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