王者不在で難解マイルCS データ班はスワンS組のアノ馬に◎
マイル王モーリスが香港カップに照準を定め、再び空位となったこのカテゴリ。悲願のタイトルを狙う古豪、充実期を向かえた俊英達の熾烈な争いをデータ班が斬る!
富士S&天皇賞組の取捨選択
富士S、スワンSという2つのステップレースはともに1番人気が9着に敗れるという波乱。それらの巻き返しはあるか、しっかりとデータを精査していきたい。
前走レース別成績(過去10年)
天皇賞(秋)〔4.1.1.14〕
富士S〔2.2.1.45〕
スワンS〔1.5.2.33〕
京都大賞典〔1.0.0.1〕
安田記念〔1.0.0.4〕
府中牝馬S〔1.0.1.8〕※GII、GIII合算
毎日王冠〔0.1.1.11〕
スプリンターズS〔0.1.1.5〕
最も成績の良い天皇賞(秋)組だが、今年はクラレントだけ。馬券に絡んだ6頭中5頭はGI勝ち馬。例外だったサダムパテックも皐月賞2着の実績があった。クラレントは昨年の安田記念で3着の実績はあるが、やや物足りない。
次に富士S組。勝ち馬は当レースで〔1.1.1.4〕。馬券に絡んだ3頭の共通点は富士Sで2番人気以内、京都のマイル戦で連対実績があること。富士Sを勝ったヤングマンパワーは3番人気、そして京都は今回が初めて。押さえまでが妥当か。
その富士Sで1番人気9着に敗れたのがロードクエスト。富士S1番人気馬は本番で〔2.0.1.3〕と半数が馬券に絡んでいるが、マイルCSにおける3歳馬の成績は過去10年で〔0.0.1.35〕と不振。唯一、馬券に絡んだ1頭は3連勝中と勢いのあった馬だった。
それならば、富士S2着のイスラボニータを押さえたい。同年の安田記念で5着以内に入り、なおかつ前走2着以内だった馬は過去10年で〔3.2.1.1〕。これはサトノアラジンも同様だが、押さえておかなくてはいけない存在。
軸ならスワンS組?
天皇賞組や富士Sにピンと来る馬がいないとなれば、スワンS組に目を向けるしかない。
スワンS組の着順別成績(過去10年)
1着〔0.2.0.6〕
2着〔0.2.1.2〕
3着〔0.1.0.4〕
4~5着〔0.0.1.6〕
6着以下〔1.0.0.15〕
スワンS組の人気別成績(過去10年)
1番人気〔1.1.0.5〕
2番人気〔0.1.0.7〕
3番人気〔0.2.0.2〕
4~5番人気〔0.1.0.3〕
6番人気以下〔0.0.2.16〕
線引きをするなら、スワンSで2着以内、3番人気以内といったところ。両方を満たしたサトノアラジンが今回の◎。イスラボニータの項目でも述べたが、今年の安田記念で4着。昨年の当レースでも4着で、フィエロ&イスラボニータとはタイム差なしの接戦を演じている。
さて、問題はそのフィエロ。スワンSで3着以下から巻き返した馬について見ていくと、同年のGIで3着以内の実績か、スワンSで2番人気以内に支持されていたことのどちらかは欲しい。フィエロはどちらもクリアしており、2年連続2着の実績は侮れないか。
最後に別路線組。過去10年の1~3着馬30頭について調べると、マイル戦で1着(30頭中27頭)、京都での連対実績(30頭中25頭)、GIで3着以内の実績(30頭中23頭)というのがポイントに。これら3点を全て満たしたのはフィエロの他にクラレント、ダノンシャーク、ミッキーアイルの3頭。
最初に述べたようにクラレントは割り引くとして、ダノンシャークは一昨年の覇者。今年もマイラーズCでタイム差なしの2着があり、まだ見限れない。ミッキーアイルはスプリントGIで2戦連続2着からの臨戦。スプリンターズSから馬券に絡んだ2頭にはGI連対実績&マイル重賞勝ちの実績があったということで、こちらも押さえに。
結論
◎サトノアラジン
△フィエロ
△イスラボニータ
△ミッキーアイル
△ダノンシャーク
△ヤングマンパワー
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