GIホース不在で大混戦! オールカマーを優馬TMが激論

優馬TM座談会
オールカマー

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実力は互角以上 ここで復活を期す馬も

小島タンタアレグリアは、今回と同じ舞台のアメリカJCCを勝った前走時も、今回よりも休養期間の長い9ヶ月ぶりでしたし、直前の動きなどを見ても前走よりも仕上りはいいと思えるほどです。順調に使えていれば、すでにGI馬の仲間入りを果たしていた可能性すらある馬ですから、ここは久々でも負けられませんよ」

守屋タンタアレグリアは、トレセンに帰厩した8月中旬から先週まで“体が寂しく映るしまだ良くなってこない。休みが長くなったからねぇ”と国枝師のトーンは低かったんですが、今週の追い切り後に話を聞くと、“かなり良くなった。筋肉が戻ってきたし、動きも満足いくもの。気性も大人になってきたので、このテンションで競馬に臨めれば期待できる”と評価は一変してたんですよ。もともと3歳時から重賞やGIで好走してきましたが、完成は先と言われ続けていた馬なので、5歳とはいえまだキャリア14戦なら、前走の重賞勝利をキッカケに大きく飛躍しても不思議はないですね。その前走も“体が増えていい。勝負になる”という言葉を信じて◎を打ち、単勝1470円でオイシイ思いをしました。ここも師の色気十分の言葉には逆らえませんね」

タンタアレグリア

1月のAJCCを勝って以来のレースに臨むタンタアレグリア(奥)(撮影:日刊ゲンダイ)

久光ルージュバックは、昨年秋の毎日王冠以降、勝ち星から遠ざかっていますが、一線級牡馬相手の天皇賞とジャパンC、距離不足のヴィクトリアマイル、金鯱賞は大きな不利と、いずれも説明の付く敗戦です。今回はいつもより早目に美浦に戻して調整され、仕上げに抜かりはないと思えますし、初めてとなる中山2200mも持ち前の脚力を生かすにはピッタリの舞台でしょう。このくらいの相手なら復活していいはずです」

守屋「これも僕の担当ですが、今年はここからエリザベス女王杯というローテーションですね。普段の放牧先は福島のノーザンF天栄ですが、今年は暑さを避け北海道のノーザンF空港牧場からの帰厩で、輸送時間が長かったこともあり、いつもは10日~14日ほどの美浦トレセン入厩が3週間になりました。入厩期間が長い分、こちらで様子を見ながら乗り込めたのは個人的には良かったのではと思いますが、大竹師も“最終追いで少しモタつくところはあったが、これをやって変わるでしょう。動き自体は合格点をあげられる”との最終ジャッジでした。過去の中山では器用さを求められる内回りコースで結果を出せていませんが、外回りなら話は違うと思いますし、注意すべき存在ではありますね」

小桧山「俺も狙いは重賞未勝利馬なんだが、さらに言うなら実はまだ準オープンのカフジプリンスだ。重賞で崩れてはいないもののあと一息、という競馬を続けているけど、2200mという特殊な距離で3・1・4着と上手に走れている馬だし、順調に使われていて前走もよく盛り返していたからな。久々の馬に人気が集まるのなら付け入る隙もあるだろうし、配当面でも“ローリスク、ハイリターン”が見込めるぞ」

細川「いつものことながら、勝負どころで仕掛けても反応が遅くて置かれてしまうんですが、エンジンが点火すれば前走のようにしっかり伸びる馬です。この相手に勝ち切ることは楽ではないでしょうが、陣営も色々と工夫していますし、望みは捨てていないようです」

山崎「僕も前走で準オープンを勝ち上がったばかりのブラックバゴで一発を狙います。以前は前に行く指示もしていたようですが、3走前や前走から“道中で気分良く運んだ方が、ラストにしっかりとした脚を使える”と斎藤誠師も見方を変えているんですね。前走も相手に恵まれていたとはいえ、スローペースを追い込んで最後も手綱を抑える余裕までありましたから、着差以上に強い勝ち方だったと思います。3歳時には京成杯2着や青葉賞4着の実績が示す通り、陣営もクラシックを意識していたほどですし、その青葉賞でタンタアレグリアとコンマ2秒差なら、人気ほどの能力差もないはずですよ」

馬場「僕はこの2200mという距離にこだわってみたいんですが、デニムアンドルビーは過去3戦全てGIで、5・5・2着と好走しているんですから、勝ち鞍はなくてもかなりの巧者と見ていいはずです。1年半近くもの長いブランクから復帰して結果こそ出てはいませんが、末脚に衰えは見せておらず、決して悪いレースぶりではないですし、コースでも乗り込まれているこの中間は、ここ数戦よりもしっかりと負荷をかけられているように思えます。だったら、ジャパンCや宝塚記念で2着した元値の高さを信じる手ですよ」

久光「僕も◎にまでは推せませんでしたがデニムアンドルビーはかなり気になっています。GI実績を踏まえるとここでは最右翼の実力と言えるかもしれませんし、◎のルージュバックと似たキャラクターで中山2200mは合うと思います。久々で結構走っているという点でも不気味ですね」

デスク「あと、中山でメンバー最多の5勝、昨年も3着と好走しているツクバアズマオーはどうよ。大敗続きとはいえ年明けには中山金杯も勝っているんだから、軽くは扱えないよな」

馬場「北海道でのここ2走は、2走前が重馬場、前走がぶつけられるなどスムーズさを欠いたため、と敗因がハッキリしていますが、ここにきて涼しくなって上向いているとはいえ、昨年ほどの状態にないことは確かですね」

デスク「いい話でもあれば買おうと思っていた馬なんだが…。で、俺の結論は、馬場ちゃんと被るんだがデニムアンドルビーだ。暮れの有馬記念でも狙った姥桜に、どっかで回収させてもらわないと…」

木谷「僕は小島さん&守屋さんと一緒です。中山で“蛯名×国枝”といえば“マツリ”の予感ですよね。きっとタンタアレグリアが財布の中身もお祭り状態にしてくれるはず…」

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2024年有馬記念特集

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