好相性4歳馬が不在 今年のアルゼンチン共和国杯はこの馬を買え!

重賞データ攻略
アルゼンチン共和国杯

 2008年の勝ち馬スクリーンヒーローが次戦のジャパンCを勝利。2015年にはその息子ゴールドアクターがこのレースを勝つと、その勢いのままに暮れの有馬記念を制覇。秋の大一番へ名乗りをあげるのは?

4歳馬のいないアルゼンチン共和国杯

 当レースの過去10年で8勝と圧倒的な「4歳馬」が今年はまさかの不在。出走馬を見渡すと高齢馬も多く、ハンデ云々を抜きにしても馬券的には難しいレースとなりそうだ。

年齢別成績(過去10年)
3歳〔0.0.2.1〕
4歳〔8.4.4.26〕
5歳〔0.4.3.42〕
6歳〔2.2.1.34〕
7歳以上〔0.0.0.39〕

 このレースの基本的な構図として、クラス再編で賞金加算が必要だったり、ようやく成長度合いが素質に追いついてきた4歳馬がこのレースから飛躍する、という性格が強かったが、冒頭で述べたように今年は不在。7歳以上の高齢馬も望み薄となれば、馬券は5~6歳か3歳馬、となる。

軽ハンデ馬は苦戦

 まずは5~6歳馬の斤量別の成績から考えてみたい。

5~6歳馬のハンデ別成績(過去10年)
54キロ以下〔0.0.1.36〕
55キロ〔0.1.2.10〕
56キロ〔1.1.0.10〕
57キロ〔0.1.0.8〕
57.5キロ〔1.2.1.4〕
58キロ〔0.0.0.7〕
58.5キロ以上〔0.1.0.1〕
斤量増〔1.2.1.9〕
増減なし〔0.1.0.21〕
斤量減〔1.3.3.46〕

 54キロ以下の軽ハンデ馬はハッキリ言って狙いにくい。そもそも、5~6歳で55キロ以上のハンデを付けられた馬がアルバートプレストウィックだけというのも少し寂しいが。

 プレストウィックは3走前のメトロポリタンSで次戦の目黒記念で2着好走のヴォルシェーブから0.3秒差の3着。ダイヤモンドSで5着の実績を考えるとハンデ戦なら…と思わせるが、丹頂Sから挑んだ馬は〔0.0.0.14〕。自身も昨年、同じローテで当レース10着。あくまでも押さえ候補が妥当な落とし所か。

 アルバートは58.5キロという斤量がポイント。過去10年、57.5キロ以上の重いハンデを課された馬は〔2.3.2.17〕だが、4番人気以内に限れば〔1.2.2.5〕と半数が馬券に絡んでいる。また、前走・オールカマー組は〔2.3.0.17〕で、馬券に絡んだ5頭は前走3~7着、今回2~4番人気。前走のオールカマーは不利があっての7着、重賞3勝&昨年2着の実績を素直に信頼するべきだろう。

アルバート

重賞4勝目を狙うアルバート(撮影:日刊ゲンダイ)

今年は3歳馬に要注意

 過去10年で3頭しか出走例がない3歳馬だが、今年は2頭がエントリー。

アルゼンチン共和国杯に出走した3歳馬の成績
2009年 13番人気14着 ヴィーヴァヴォドカ 前走・秋華賞16番人気14着
2010年 9番人気3着 コスモヘレノス 前走・本栖湖特別(1000万)8番人気1着
2015年 3番人気3着 レーヴミストラル 前走・ダービー4番人気9着

 牝馬のヴィーヴァヴォドカを除けば2頭はともに3着。レーヴミストラルは青葉賞勝ち馬だが、コスモヘレノスは1000万を勝ったばかりで重賞では弥生賞の5着が最高。51キロという軽ハンデが味方したとも言えるが、わざわざ古馬相手のGII戦に出てくるのだから、それなりに計算が立っていたからこそなのだろう。

 スワーヴリチャードは今年のダービー2着馬。ダービー2着馬は過去10年、次走で〔5.2.0.3〕という成績。更に、3番人気以内なら〔5.2.0.1〕と信頼度アップ。好走例は全て世代限定戦ではあるが、敬意を払うべきデータ。

 もう1頭の3歳馬セダブリランテスは3連勝でGIII・ラジオNIKKEI賞を勝って臨む。ラジオNIKKEI賞の勝ち馬は近年、秋の古馬戦線でも活躍する馬が出ており、2012年のファイナルフォームは富士S2着、阪神C3着。2015年のアンビシャスは秋の天皇賞で0.2秒差5着、2016年のゼーヴィントは福島記念2着。一頓挫明けになるが、侮れない。

結論

◎アルバート
○スワーヴリチャード
▲セダブリランテス
△プレストウィック

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