「雰囲気が違う」サウンドトゥルーが連覇濃厚? ダート頂上決戦を激論
中京へ舞台を移して4年目となるチャンピオンズカップ。文字通りダートの“チャンピオン”が勢揃いした感を受けるが、昨年の覇者サウンドトゥルーが今年もまた豪快な追い込みを決めるのか。同じ7歳のライバルをはじめとして、ダート戦線を賑わせてきた馬が連覇を阻むのか。おなじみ優馬TM陣が激論を戦わせる。
昨年の再現なるか サウンドトゥルー
デスク「今年も豪華メンバーが揃ったけど、昨年の覇者サウンドトゥルーは、7歳を迎えて益々盛んになった感を受けるよな」
落合「昨年と全く同じローテーションでの出走となるけど、秋2戦の着順は昨年よりも上げているし、何よりこの距離では9戦全て3着以内という安定ぶりだからな。通常なら全幅の信頼は置けない追込脚質だけど、この馬に限っては崩れるシーンは考えられないよ」
山崎「前走のJBCクラシックも強い勝ち方でしたが、本来は左回りの方がいい馬ですし、冬場に調子を上げるタイプでもあるので、前走以上のパフォーマンスを見せてくれるはずですよ」
加茂「サウンドトゥルーは、2年半前に本格化してから、掲示板を外したのは芝スタートのフェブラリーSだけやし、オールダートならどんなコースでも信頼できますわ。今年も行きたい馬が揃って、この秋3戦目で状態もピークなら、連覇濃厚やろ」
デスク「ただ、昨年は6番人気の気楽さもあったようなレース運びだったと思うけど、人気を背負う今年は同じ競馬ができるかどうかの不安もあるんだが」
木谷「昨年のサウンドトゥルーは、展開が向いただけでなく、4角までロスなく進めた上に直線入口でも馬群の切れ目を全くスムーズに外へ出せたのが最大の勝因かと。過去3年、7~8枠は1~2番人気3頭を含む12頭全馬が圏外に沈んでますし、実績馬とはいえ今年も同様にハマるかは微妙だと思いますよ」
板子「近走のサウンドトゥルーを見ると、溜めるだけ溜めないと脚を使えないというわけではなく、前走なども早目に動いての差し切り勝ちですから、けっして同じ展開にならないと…というわけではないですよ。昨年と同じローテーションでも、使い出しの日本テレビ盃の時点で陣営は“昨年以上の仕上り”という評価でしたし、とにかく申し分のない調整過程ですからね。担当の中垣助手も“動きが力強くて迫力を増していますね。細かいところではありますが、普段の運動や生活の中でも雰囲気が違うというか、凄く気配がいいんですよ”と、常に馬と接しているからこその変化を感じ取っているようです。この脚質ですから展開面の不安は避けて通れないですが、それを差し引いても連覇達成の可能性が高いと見ていいでしょう」
デスク「本紙中田も、そういうことでいいのかな?」
中田「年齢的な衰えどころかさらに充実した姿で、特に昨年以上の強敵が出現したわけでもないですから、相手も含めて昨年の再現が期待できますね」
田崎「その昨年の再現という観点からは、クビ差2着だったアウォーディーに雪辱のチャンスが十分あると思いますね。ダート無傷の6連勝で臨んだ昨年は、前をキッチリ捉えたところで強襲に遭ったものですし、負けて強しの内容です。今年は、速過ぎず遅過ぎずのちょうど良いペースにもなりそうですし、休み明けだった前走からの巻き返しがあっていいはずですよ」
福田「その前走は、ここを見据えた仕上げでもあったし、松永幹師も“内のポケットから外へ出せなかったのが応えた”と、力負けではないことを強調しとったで。この中間は“しっかりと負荷をかけて攻めた”と言うてるように、直前もジョッキーを乗せてオープン馬と併せる念の入れようや。6連勝以降は勝っていないとはいえ、評価を下げると痛い目に遭いまっせ」
久光「僕は昨年ではなく一昨年の再現もあると見てノンコノユメに期待しました。先行馬が揃ったものの“純然たる逃げ馬”は不在の組み合わせで、前半は緩く中盤からのペースアップ、という流れになるんじゃないかと思うんですよ。となれば、内目のある程度の位置で脚を溜める差し馬に絶好の展開となるはずで、4番枠も好枠と言えますね。行った行ったの展開を4着まで押し上げた前走にも復調は見えましたし、再度の“内一気”があっていいはずです」
小島「ノンコノユメの前走については“誰の目にも明らかだと思うけど、久々にらしい末脚だったね。ジックリ乗ってくれたジョッキーのファインプレーもあったけど、復調を感じたよ”と、加藤征師もニンマリしてました。元々、師は“去勢の効果が出るのには半年から1年はかかる”と言ってましたが、この馬は1年以上かかったものの、ようやくその効果が出てきたと見ていいですし、2着だった一昨年の迫力には及ばないまでも、近づいてきたことは確かです。その一昨年も1番枠だったように、馬込みでヒルむタイプではないですし、ジョッキーも2度目なら更に良さを引き出してくれるはず。穴ならこの馬ですよ!」
三代川(編集)
秋華賞(GI)
払戻金 47万8800円
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田崎TM
秋華賞(GI)
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菅TM
キーンランドC(GIII)
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