ラッキーライラック石橋脩Jが一瞬見せた「不安顔」 2歳女王に死角あり?

優馬TM座談会
桜花賞

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最大の敵は未対決のアノ馬? それとも三度目の正直を狙うライバルか?

佐藤直ラッキーライラックのチューリップ賞は、自ら早目に動いてラスト2ハロンが10秒7-11秒5の流れを楽に差し切ったものだから、これは絶大な価値があるし、俺も死角はないと見ているんだ。しかし、もっと凄いのがシンザン記念のアーモンドアイだよ。このレースのラスト2ハロンは11秒7-11秒5で、馬場差もあるから比較はしづらいけど、この馬のラスト1ハロンは推定で11秒0。しかも、ゴール前のフォームを見ると胸をグッと張って余力十分なんだ。このフォームは、いかにトモの踏み込む力が強いかの証明だし、桜花賞どころか歴史的名牝になる馬だと思うぞ」

須藤「僕も、ラッキーライラックと対戦経験のある馬の逆転は厳しいと見ていますが、デビューから3戦連続で最速の上がりを叩き出したアーモンドアイの末脚は、脅威となるはずですね」

大江原「磐石の態勢で臨む2歳女王の中心は動かし難いところだけど、アーモンドアイには未知の魅力があるよな。牡馬相手の重賞であれだけのパフォーマンスを見せたんだから、打倒ライラックの資格は十分だと思うよ」

小桧山「母がエリザベス女王杯勝ちで、オークス2着、秋華賞3着のフサイチパンドラ。そして、初年度産駒から期待以上のロードカナロア産駒なら、血統的にも申し分ないし、何だかんだで外国人ジョッキーも頼りになるよな」

小野智「そのルメール騎手ですが“追い切り、スゴイ良かった。いいデキです。エンジンのかかりがチョット遅いけど瞬発力スゴイ。ラッキーライラックをマークして乗るけど、自信アリよ”と、目を輝かせてましたね」

田崎アーモンドアイの能力の高さについては僕も異論はないんですが、3ヶ月ぶりのぶっつけで、しかもフルゲートのGIで持てる力を全開できるか、という点が気懸かりですね」

守屋「異例のローテーションについて、国枝師は“シンザン記念の脚を見て、休み明けでもあれだけ走れるなら桜花賞へ直行しようと。賞金も足りているしね”とのこと。前回も今回同様の3ヶ月ぶりなら、久々は苦にしない馬だと思いますよ」

デスク「とはいえ、“苦にしない”程度では不安も残るよな。追い切りも、ここ2週の美浦は“モヤのため見えず”で判然としないが」

守屋「時計的な判断はつかないですが“キ甲が抜けて背が伸びたし成長を感じる。放牧先の天栄でも緩めず乗っていたし、最終追いはルメール騎手に乗ってもらったが好感触を得てもらったよ”と、師も仕上がりに不安はない様子でした。“一頭強いのはわかっているが、こちらもキレる脚は持っているのでチャンスはあるし、馬群に包まれたくないから外目の枠がいい”と、師が話していた通りの枠を引けましたからね。最内枠のラッキーライラックが他馬の包囲網にかかったら、勝機も十分ありますよ」

アーモンドアイ

モヤの中、最終追い切りを行ったアーモンドアイ(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「取りあえず、ラッキーライラックの最大の敵として存在するのがアーモンドアイ、という図式だろうが、旧ライバルと言っていい連中は、やっぱり厳しいんだろうか

加茂「そんなことはあらへんで。クイーンCこそ凡走したマウレアやけど、立ち回りの巧さを生かした阪神JF3着、チューリップ賞2着の安定ぶりを軽く扱うわけにはいきまへんやろ。関西へ輸送するたびに馬体を減らしていたことを考えれば、今回、栗東に滞在したことも吉と出るはずやし、まだ逆転の目もあるで」

細川マウレアが今年初戦にクイーンCを選択したのは、そこから桜花賞へ直行させる狙いがあったようですが、賞金を加算できなかったために、やむなくチューリップ賞を使うことになったそうです。ただ、“前走時ではまだ冬毛が伸びていたが、時季的に代謝が上がり、毛ヅヤが良くなった。結果的に予定より1戦多く使うことになったけど、その効果は出ている”とのこと。この馬の姉で同じ厩舎だったアユサンも栗東滞在で桜花賞を勝ちましたが“チューリップ賞から大幅に良化したアユサンほどではないが、この馬も確実に良くなっているし、楽しみなレースになる”と、手塚師もけっして白旗ムードではなかったですね」

広田リリーノーブルの陣営にも同じような雰囲気を感じましたよ。“前走は久々のぶん気負ってしまい、直線で伸びを欠いた格好だが、ラッキーライラックを前に見る形で競馬ができたことは、本番に向けての収穫だった”とのこと。その前走がいいガス抜きになって、稽古での反応も明らかに変わってきましたし、能力全開なら逆転の目もあるはずです」

那谷「個人的に逆転までは難しいと思うけど、某騎手は“馬だけなら今回のメンバーではリリーノーブルが一番いい”と豪語していたし、追い切りを終えた川田騎手も“折り合いが付くようになった”とキッパリ。ラッキーの相手筆頭は、この馬だと思うよ」

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