復活期すダービー馬マカヒキに注目も、スタッフ一番人気は別の馬

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今度こそ復活なるか ダービー馬マカヒキ

デスク「昨年は久しぶりにGI馬の出走がなかったけど、今年は3頭がラインナップ。中でも最注目は、やっぱり一昨年のダービー馬マカヒキだろうな」

落合マカヒキは、もう丸2年近くも勝ち星からは遠ざかっているけど、それまでの成績を考えれば、ここでは力が抜きん出ているよ。今年は2月の京都記念を目標にしての調整中に軽い骨折をしたために、ここからの始動となるけど、7月1日に栗東坂路で時計を出し始めてから、今週まで11本。ここはダービー馬として恥じない仕上げだと思うし、復活の期待をかけたいな」

広田「一週前には函館で、そして今週は札幌で、ともに本馬場で熱のこもった追い切りを消化していますし、8ヶ月半ぶりの不安を払拭する動きを見せてくれましたからね。言うまでもなく、ここに入れば断然の実績を誇っていますし、洋芝もフランスでのニエル賞勝ちの内容を考えれば不問でしょう。まずはここで復活を果たして、秋へ向けていい足掛かりをつかんで欲しいですね」

中田マカヒキは、関西馬なのでこれまで調教をナマで見る機会は少なかったんですが、ここまでの調整過程と札幌での仕上った姿を見ると、やはり逆らえそうにないですね」

デスク「まぁ、この秋の競馬を盛り上げるという意味でも、ダービー馬に復活して欲しい気持ちはあるんだが、昨年以降は裏切られっぱなしの馬でもあるからな」

目黒「それについては“昨年の秋は極悪馬場の天皇賞で5着、ジャパンCでも4角で窮屈になって他馬と接触する場面があっての4着でしたからね。やはり能力は高いですよ”と、大江助手は話していましたし、ルメール騎手を背にしての最終調整も“函館でベースを作ってきたので、今週は感触を確かめてもらう程度でしたが、順調に乗り込めて、息や体はできています”とのこと。復活に向けて陣営のトーンも高まっていますよ」

マカヒキ

8ヶ月半ぶりのレースに臨むダービー馬マカヒキ(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「ただ、スタッフの◎の数ではミッキースワローが上回ってるんだよな」

小桧山「前走の大阪杯は、慌てず騒がずで後方からの競馬に徹しての5着だったとはいえ、今後につながる上々の内容だったと思うし、同じ休み明けでも、純粋なリフレッシュ放牧明けだから、骨折明けや洋行帰りよりも仕上げやすいからな。それでも8分から8分半くらいの仕上りだろうけど、この馬のテンションを考えると、そのくらいの仕上げの方がむしろいいと思うぞ」

三代川「今年のメンバーは先行タイプが多いのに加え、札幌2000mはそもそも3コーナーあたりからペースが速くなるコース形態ですからね。長くいい脚を使えるミッキースワロー向きの展開になる可能性が高いと思います。間隔があいた時でも結果を出している点も心強いですよ」

山崎「その展開についてですが、まずはアイトーンが逃げ宣言していて、27戦全て逃げていて柴田善騎手も“黙ってても行っちゃうんじゃないかな”と言うマルターズアポジーの存在。加えて、逃げて連勝中のマイスタイルまでいるんですから、スローペースにはならないどころか、かなりのハイペースまでありますね。そうなったら、三代川君も言ったように、長くいい脚を使えるミッキースワローの出番でしょう。セントライト記念で皐月賞馬アルアインを負かし、大阪杯でも外々を回るロスがありながら5着の実力も、ここでは見劣りしませんよ」

デスク「あとは、初の洋芝で、適性がどうかだな」

板子「そこは実際に走ってみないとわからないとは思いますが、“今週は雨を含んだウッドチップで負荷のかかる馬場だったが、気分良く走っていた。イメージ通りの攻め馬ができたし、十分に力を出せる態勢”と、自ら調教に跨いでいる菊沢師が状態に関しては自信タップリでしたからね。本当に良くなるのはまだ先の馬かもしれませんが、現状でのポテンシャルの高さと、皆さんもご指摘の展開面の有利さで勝負になっていいと思います」

打越「俺はサングレーザーに魅力を感じるな。何より札幌コースで2戦2勝の馬だし、距離だってタメて行けば2000mまでならこなせるはず。気性面を含めて札幌滞在の効果も大きいし、デキに関しても申し分ないと思うぞ」

馬場サングレーザーが2歳の夏に札幌で未勝利を勝った時の2着馬は、その後に2歳王者となったサトノアレスですからね。これは相当な洋芝適性があると見ていいですよ。2000mはホープフルSで5着の一戦のみですが、当時は引っ掛かりながら先行したもので、折り合えるようなった今なら十分にこなせるはずです。昨年のスワンSが重馬場で、そして2走前にはレコードVと、馬場状態を問わない点も有利かと思います」

デスク「とはいえ、マイルまでにしか実績がない馬に、スーパーGIIの2000m戦で多くを望むのは酷な気もするんだが」

目黒「浅見助手は“1800mでも勝ち鞍があるし、位置を取りに出していかなければ折り合いを付けるのも難しくないと思う。それに今回は行きたい馬が多いから、じっくり構えて瞬発力を生かすような形ができれば…”とのこと。そして“そのあたりはよく考えて作戦を練ってくれる福永騎手だし、うまくやってくれるんじゃないかな”とも、言ってましたよ。マイル路線のトップレベルに位置する実力自体は、ここでも何らヒケは取らないと思いますけどね」

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