年明け2戦が物足りないレイデオロ 札幌で太く映ったアルアイン
目下の勢いならエアアンセム そしてここで復活を期すアノ馬も
板子「有力どころがいずれも休み明けで秋緒戦を迎える状況で、やはり先を見据えた仕上りとなる点に、僕は不安を覚えますね。だったら、順調の強味でエアアンセムを。地力ではまだ一歩及ばないとは思いますが、充実している近走の内容から食い込みの余地はあると思います」
守屋「エアアンセムは前走が重賞初勝利となりましたが、屈腱炎で1年のブランクがあったため出世が遅れた感じで、もともと早くから素質は期待されていた馬です。どちらかというと、瞬発力勝負より適度に時計や上がりがかかったほうがいいタイプで、それが中山コースで好成績につながっていると思いますね。鞍上の田辺騎手とは過去2戦とも2着で、手替わりも何ら問題なく、函館記念も重賞勝ち馬が6頭揃っていたように、けっしてレベルの低い一戦ではなかったはずです。前走を勝って勢いがある馬は出走メンバーでこの馬しかいないわけですし、脚元の不安も出ず順調に使えているのなら、重賞連勝があってもいいですよ」
那谷「屈腱炎からの復帰後は、位置取りが悪くなって力を出し切れなかったエプソムカップを除けば堅実に走っているし、大事に使われてきた甲斐があって、7歳でも気持ちも体も若い馬だよ。さすがに相手も揃っているから“今回の結果と内容を見て、秋の天皇賞か福島記念のどちらかという選択肢になる”と、吉村師も慎重だったけど、中山は一番得意なコースだし、夏場に使った強味を生かせば可能性はあるよな」
伊利「僕は、グランプリホース、ゴールドアクターに◎を打ちました。この中間は、毎週日曜日に坂路で時計を出していて、3走前となる昨年の宝塚記念2着時と似た調整過程です。新兵器となるチークピーシーズの効果も見込めますし、“中山マイスター”の復活に一票を投じたいですね」
デスク「ただ、如何せん、その後の2戦から“終わった”と見られても仕方ないよな」
西田「前走の大阪杯に関して、陣営は“気持ちが空回りして折り合いを欠き、終いバタバタに。長休明けだったアメリカJCCよりは体調が上向いていたとはいえ、心と体が噛み合わなかったように完調には足りなかった”と振り返ってましたね。今回は、その春よりも間違いなく一段階上がったデキで臨めそうですが、本当に良かった頃と比べるとピリッとした手応えに欠けるようです。春2戦ほどの大敗はないとは思いますが、年齢を重ねてピーク時とは馬が変わった印象も否めませんね」
瀬古「2走前の日経賞で初重賞制覇を果たしたガンコですが、前走についてはレース序盤からマークがキツく、初GIの初距離では大敗も仕方なかったと思います。今回の仕上りについては“背中が硬くなりやすい馬ですが、休ませて今は凄く柔らか味がありますし、予定の調教メニューもこなしてきました。ただ、気になる点は落ち着き過ぎていることで、それが実戦でどう出るかですね”と、担当の中村助手は話していて、これについては松元茂師も藤岡佑騎手も同意見なんですよ。評価は難しいところですが、仕上り自体は悪いわけではないので、マークは必要かと思います」
山崎「前走は“出して行って折り合いを欠き、何もできなかった”と、斎藤誠師が振り返るブラックバゴにも、巻き返しの可能性はありますね。その後は、札幌記念を見送ってここを目標にジックリと調整してきましたし、3走前にテン乗りで勝利へ導いた池添騎手とも手が合いそうです。“前半はジックリと脚を溜め、3コーナーあたりから仕掛けて、持ち味である長くいい脚を生かせれば”と、師も満更ではない様子でしたよ」
デスク「あと、気になるのはミライヘノツバサだ。1年半ぶりでは常識的には厳しいとは思うんだが、休養前の中山での内容は秀逸だったからな」
板子「帰厩後は順調に乗り込めているとはいえ、まだ良化途上の感を否めません。中身はできているとしても、やはりこれだけ長く休んでいた馬ですから…。休養前とは違って、追い切りも坂路のみで、ここを叩いてからでしょうね」
デスク「板子の担当厩舎ではショウナンバッハも気になるな」
板子「可能性があるとすればこちらの方ですね。末脚勝負に徹して久々に馬券対象となった前走の新潟記念は、外差しの決まる馬場と当日に馬場が乾いたことも好走の要因です。渋るとダメな馬ですから、今回も馬場がどこまで回復するかがポイントとなりますが、相手が揃ったとはいえ、この馬も順調に使われている強味がありますからね。流れ次第では浮上もあっていいでしょう」
木谷「さて、僕はダンビュライトで先週のセントライト記念に続いての的中を狙いますよ。去年のセントライト記念でアルアインに完勝したミッキースワローを年明けのアメリカJCCで一蹴している訳ですから、敵はレイデオロだけだと思うんですけどね」
デスク「近年のダービー馬を眺めて見ると、古馬になってGIを勝った馬は、オルフェーヴル以降は出ていなくて、いずれも早いうちに燃え尽きてしまった感を受けるんだよ。レイデオロにもそんなニオイがするんだけど、やっぱりこの世代では一番強いと思うから、同期の他の馬では厳しいし…。なんてアレやコレや考えたら、答えはゴールドアクターの復活になっちゃったんだ。中山では別馬のように強かった頃の姿が忘れなれなくってな…」
前田(競友)
10/27(日)東京10R
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