新潟2歳Sでも要注意! 「新潟開催の関西馬」を編集長がさらに追及

優馬編集長日誌
新潟2歳SキーンランドC新潟ジャンプS

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今夏の新馬戦は関西馬の方が勝ち鞍が多い

 自ブロックの制度がありながら、そこそこ関西馬が出走しているのが2歳新馬戦。先週までの出走数は 39 頭。関東馬の 149 頭に比べると圧倒的に少ないのだが、小回りの小倉を嫌ったものか、あるいは若駒のデビュー戦だけに少しでも輸送時間を短くしたかったのか、いずれにしても未勝利戦や 500 万クラスに比べれば結構な数の馬が出走している。そして、結果が また凄い。新潟の2歳新馬戦は先週までに 12 レース行われたが、半数以上の7勝が関西馬なのだ。勝率でいえば5倍以上、連対率や複勝率でも2倍以上。過去 10 年の夏の新潟開催において、新馬戦の勝ち馬の数で関西馬が関東馬を上回った年はないのだが(同数が1度)。あと2週、関東馬には頑張ってもらいたいものである。

 こういう流れだと今週の新潟2歳Sまで関西馬にもっていかれてしまうのでは…と心配になってしまう。ちなみに過去 10 年の新潟2歳Sは関東馬7勝、関西馬3勝。

ウインミレーユ

新潟2歳Sに出走予定の関西馬ウインミレーユ(撮影:日刊ゲンダイ)

1000 万、 1600 万では状況が変わる

 1000 万や 1600 万クラスでは自ブロックの制度が適用されないこともあって、関東馬と関西馬の出走数は大きく変わらない。 1000 万は関東馬 78 頭に対して関西馬は 58 頭。関東馬5勝、関西馬4勝だから、少し勝率は関西馬の方が高いが、誤差の範囲だろう。 1600 万になると、出走数は関東馬 28 頭に対して関西馬が 29 頭と逆転。関東馬が3勝で関西馬は1勝だから、ここは関東馬が踏ん張っている。この2つのクラスでは強い関西馬のイメージは捨ててもよいかもしれない。

OPクラス、障害戦は またもや関西

 OP・重賞クラス(3歳限定戦1鞍を含む)は「強い関西馬」という結果だった。先週までの夏の新潟開催においては4レースすべてで関西馬が勝利。2着馬も4頭中3頭が関西馬、3着も4頭中2頭が関西馬だ。自ブロック制度がないクラスだけに、出走数は関東馬 20 頭に対して関西馬は 33 頭と多いのだが、数だけでなく 勝率や連対率・複勝率でも関西馬が圧倒的。今週の新潟は土・日曜ともOP特別の番組があるが、またもや関西馬にやられてしまうのか。ひとつぐらいは関東馬に勝ってほしいものだが。

 障害レースにおいては未勝利戦の下級条件においても自ブロック制度はないが、障害未勝利戦の出走数は関東馬 33 頭、関西馬7頭と差があった。そして3鞍すべてで関西馬が勝っている。障害OPの1鞍は関東馬が勝っているが、障害全体では関西馬優勢の数字が出ている。

 

 それでは最後に、今週の重賞登録馬の中で前5走以内に高UK値がある馬を。その後に先週の高UK値馬を列挙しておきます。

上田一幸

筆者:


1967年、滋賀県生まれ。大学卒業と同時に入社し、一貫して編集畑を歩む。予想も馬券も徹底した穴狙い。この仕事に携わる以上、馬券購入は義務であると考え、入社以来、馬券を休んだ日はない。現『優馬』編集長。

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