近走ケタ違いのディアドラ 強敵は「秋とは全く違う」実績馬

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ドバイへ弾みを付けたいディアドラに 立ちはだかる4歳勢

デスク「近年はドバイや大阪杯のステップレースとして出走馬のレベルが高くなっているわけだけど、今年はGIホースがなんと5頭。これはレース史上最多らしいが、いずれも目標が先にある馬だという点が、難解さの要因でもあるな」

武井「個々の仕上りの差も考慮しなければならないとはいえ、やはり力の比較で一番と思えるのはディアドラでしょう。昨年のドバイ遠征以降の国内での充実ぶりに加えて、前走の香港カップでも、1200m通過が1分14秒台のスローペースで前残りの行った行ったになりかけたところを、ただ一頭追い込んでの2着ですから、相当なレベルの力を示したと言えます。3ヶ月以上の休み明けで4勝を挙げているように久々も苦にしないタイプですから、好勝負必至と見ていいはずです」

馬場「牝馬同士だったとはいえ、ディアドラの2走前と3走前はともに桁違いのパフォーマンスでしたし、香港カップでも4着のサングレーザーに決定的な差を付けていることを考えれば、牡馬一線級が相手でも負けられないほどの力があると見るべきでしょう」

デスク「ただ、昨年はドバイへのステップレースに選択した京都記念で6着と敗れている点が気懸かりなんだが」

加茂「もちろん今回も次を見据えた仕上げにはなるんやけど、この1年の成長で完全に本格化を迎えてるわけやし、陣営も、ここでしっかりと結果を残してドバイに弾みを付けたいんやないかと思いますわ」

ディアドラ

54キロの斤量も有利な5歳牝馬ディアドラ(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「ここで強敵となりそうなのは、やっぱり未対決の4歳勢だろうな」

小島「中でも、皐月賞馬エポカドーロを置いて他にないでしょう。以降の3戦は距離が長くて本領を発揮できなかったと見ていいですし、この馬も大阪杯への一叩きになるとはいえ、なかなかの好仕上りですからね。開幕週の馬場も味方するはずです」

大江原「中山1800mはコース形態からも、逃げ・先行馬が有利だし、開幕週なら尚更だからな。機動力のあるエポカドーロに最も適した舞台だと思うぞ」

小野智「距離云々はもちろんあるでしょうが、エポカドーロの秋2戦はデキの問題だったようですよ。毎週攻め馬をつけている岡田祥騎手に戸崎圭騎手が連絡したところ“今回は秋とは全く違う仕上りだ”と、言っていたそうなんです。加えて、得意の中山なら、皐月賞での強さが蘇るはずですね」

「出遅れが響いた神戸新聞杯はともかくとして、菊花賞については、距離も長かったことと自分の競馬ができなかったことが敗因と見ていいですし、陣営も“ヨーイドンの競馬よりも自分のリズムで運んだ方が良いタイプ”とのことです。今回はかなり相手が強いことも承知の上で“態勢は整っているのでいい走りを”と、期待してましたね」

伊利「僕はこの中山1800mのスプリングSでエポカドーロを差し切っているステルヴィオの方を上と見ました。何より1800m以下では7戦4勝、2着3回という完璧な戦績ですし、マイルでGIを勝ったとはいえ、レース歴代2位の好タイムで決着した毎日王冠2着の走りからも、1800mでのパフォーマンスはかなりのものだと思いますからね」

西田ステルヴィオは、序盤でいかにいいポジションを取れるかが昨年の春までの課題でしたが、調教で教えてきたことが実になって、理想的な競馬でGI制覇を成し遂げました。これまた上半期の大目標は安田記念とのことですが、“放牧から戻って馬体も一回り成長し、風格も出てきた”と陣営は更なる進化もアピールしてましたし、今後を占う意味でも楽しみな一戦となるのではないでしょうか」

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