◎の数に差が グランアレグリア「ぼんやりとした不安」には否定の声

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第三の男どころではない ダノンチェイサーの可能性

デスク「打倒グランアレグリア、という観点では、アドマイヤマーズよりも実際に◎の数が多いダノンチェイサーに、より可能性が高いと見ていいのかな」

中邑ダノンチェイサーの2走前は外を回る形で着差以上に強い内容でしたが、前走は重賞初挑戦ながら2番手から楽に抜け出す快勝と、レースぶりが着実に良化しています。デビュー当初の小回りコースから広いコースに替わって、フルに力を発揮できるようになった感を受けますね。今回は3ヶ月ぶりとなりますが、休ませた効果で馬体も動きも更に逞しくなってますよ」

守屋「デビュー2戦目以外、道中で折り合いをつけるのに苦労していて、前走でも前半で少し行きたがる素振りを見せていましたが、それでも直線では悠々と抜け出しました。相手関係に恵まれたとはいえ、やや掛かりながらもあのパフォーマンスを見せたのは能力の証しと言えますよ。1F短縮してマイル戦になるのは大歓迎で、前半に巧く息を抜いて走らせられれば期待できるはずです」

板子「初のマイル戦だった2走前ではハミを噛むのを宥めながら運んでいましたが、前走では折り合いにも進境を見せてましたからね。時計短縮の課題や、勝ちっぷりに派手さこそないものの、ポテンシャルの高さでは人気2頭と差はないはずですよ」

田崎「これまで唯一、連を外したのが、2000mのデビュー戦だったことを考えても、ダノンチェイサーが皐月賞をパスしてここへ矛先を向けてきたのは正解だと思いますね」

小桧山「東京のマイル戦では、マイル以上の距離の適性が必要とされるものだけど、ダノンチェイサーは1800mで重賞を勝っているわけだし、中京でも勝っているのなら初の東京にも不安はないだろうな。そして何より、5割に近い連対率でリーディング首位をひた走る川田騎手の連続騎乗も心強いよ」

伊利「このレースにおいて、前走GI組以外で最も相性のいいのは毎日杯組なんですが、今年の毎日杯組は、その着順からも食指の動く馬はいません。ならば、その勝ち馬を同じ1800mのきさらぎ賞で負かしているダノンチェイサーを狙う手でしょう。出走馬で唯一、3ヶ月以上の休み明けとなりますが、ノーザンF生産馬が同じようなステップでGIを3連勝中というトレンドの追い風もありますからね」

デスク「これだけの支持が集まっている中で、厩舎担当の那谷の印は“△”にとどまっているんだよな。なんか悪い話でもあるのか?」

那谷「きさらぎ賞の後はここ一本に絞って調整してきたし“以前はハミに頼って走る面があったが、背腰に力が付いてフォームを起こして走れるようになった”と、成長をアピールする陣営に不安の色はないよ。ただ、前置きとして、レコード決着の桜花賞や、ラスト3ハロンが加速ラップの皐月賞はズバ抜けてレースレベルが高いから、グランアレグリアアドマイヤマーズの壁は相当高いと見ているんだ。きさらぎ賞も過去20年の良馬場では最も遅い時計だったし、皐月賞に駒を進めたその2・3着馬が、それぞれ6・18着と敗れていることを考えれば、オッズとのバランス上、強くは推せないんだよな」

ダノンチェイサー

皐月賞スルーを早々に決断し調整してきたダノンチェイサー(撮影:日刊ゲンダイ)


久光「僕は、あらゆる側面で優れたグランアレグリアを負かすなら全く別のキャラクターのタイプと見ています。そういう意味では、レースは下手ですが、ビックリするような末脚を武器にここまで駒を進めてきたヴィッテルスバッハが面白い存在だと思いますね。ニュージーランドTは逃げ馬と番手のインからなだれ込んだ2頭がワンツーの完全な前残り決着。実際、ラストのラップも11秒4-11秒2-11秒3と到底差し込める流れではなく、後方から大外という真逆の競馬で3着まで突っ込んだのは驚き以外にありません。2走前に東京で上がり32秒9をマークしたように、メンバーの中で唯一33秒の壁を突破している馬でもあり、この破壊力はグランにはないものでしょう。ラストのラスト、一気の形勢逆転に期待してみたいですね」

馬場「陣営も“中山マイルでスローの展開。その中でもあれだけの脚が使えたのは収穫だった”と、前走を振り返ってましたが、東京に替わるのは間違いなくプラスですし、自分の形でうまく脚を溜めて運ぶことができれば、一発のシーンは十分ありますね」

小島「僕も同じような発想で、ケイデンスコールの無欲の追い込みに期待します。休み明けだった朝日杯はジョッキーも早々に諦めた参考外の着順ですし、同じく休み明けとなった前走はしっかりと脚を使って次に繋がる走りでした。今回のメンバーなら平均ペース以上の流れは必至で、特に前で運ぶ人気2頭が早目に動けば、そのあたりに位置する馬は苦しいはずです。左回りなら、このメンバーでも決め手上位と言えますし、昨年のケイアイノーテックとイメージがダブりますね」

細川「ただ、上がり3ハロンは最速だった前走にしても“凄くいい脚を使ったわけではない”と、安田隆師は控えめな評価でした。左回りのマイル、という条件自体は持てる力を出し切れる舞台ですが、それでもどこまで…といったところでしょうかね」

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