★６つ獲得も…　ミアマンテの課題は姉もぶつかった「壁」

小柄ながら重馬場苦にせず　ミアマンテ

9/16(祝・月) 中山5R 2歳新馬 芝1600m外
ミアマンテ　牝　馬体重：418kg
★★★★★★　6点
騎手：ルメール　厩舎：(美) 木村
生産：ノーザンファーム
馬主：吉田勝己
父キングカメハメハ
母ミスエーニョ（Pulpit）

五分のスタートだったが、中山芝1600ｍでやや外目の枠ということで、ポジションを取りに行くことはせず、中団やや後ろから。勝負所は大外を回して手応え良く進出し、重馬場＆急坂も全く苦にせず豪快に突き抜けた。小柄な牝馬ながら、今日の馬場状態でラスト３Ｆ12秒3－12秒0－11秒8の加速ラップを楽々とモノにした勝ちっぷりは高く評価できる。

1倍台の人気に応えてミアマンテがデビューV（撮影：日刊ゲンダイ）

馬体診断

418キロという馬体重の通り、まだまだ華奢なシルエットではあるが、そのぶん無駄肉のない仕上がり。パドックでの落ち着いた周回には好感が持て、実戦でも折り合い面の不安はなさそう。長くゆとりのある繋とスラっとした四肢が特徴的だが、胴がやや短く映り、距離適性は1400ｍ～1600ｍ位にあるだろう。

血統診断

母ミスエーニョは米ＧI・デビュータントＳの勝ち馬で、その時に負かした２着馬は後にケンタッキーオークスなどＧIを６勝した名牝ブラインドラックだった。祖母Madcap EscapadeもＧI勝ち馬。半姉ミスエルテは新馬～ファンタジーＳを連勝している。ただ、半姉３頭に共通するのは、勝ち上がりこそ早いものの伸び悩むという点で、３頭とも「２勝の壁」を越えられていない。馬体重自体は増える余地があるので、期待したいところだが…。

馬券の狙い目→小柄な牝馬だが走りはシッカリしており、力のいる馬場もこなせる。距離は1400ｍ～1600ｍ位がベターだが、一番の課題はやはり成長力か。