目標はダービー、そして世界へ 歴史的名牝の血を引くリアルスティール

【Road to Derby 2015】
2戦2勝で臨んだ3月22日の皐月賞トライアル・スプリングステークスで、クビ差2着と土が付いたリアルスティール(栗東・矢作芳人厩舎)。ただ、本番を意識したレースぶりで、敗れて強しをアピール。皐月賞のみならず、ダービーまで目が離せない逸材だ。

Road to Derby 2015

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ワールドレベルの母系から

 リアルスティールは、父ディープインパクト、母ラヴズオンリーミーという血統で、2012年3月1日に安平・ノーザンファームで生まれた。3代母のミエスクは、英・仏の1000ギニー、BCマイル2回など、マイルを中心にGIを10勝した歴史的名牝であるが、繁殖入りしての初仔が大種牡馬となったキングマンボで、祖母はその全妹にあたる。ミエスクのファミリーは世界的に派生しているが、リアルスティールが、日本での初重賞勝ち馬となった。

 母の父ストームキャット、祖母の父ミスタープロスペクターと、北米型のスピードとパワーに長けた血を持つが、足りないスタミナやキレ味を父のディープインパクトが補うという好配合で、クラシックを十分に意識できる血統背景だ。

歴史的名牝ミエスクの血を引くリアルスティール

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デビュー2戦目で重賞を勝って、エリート街道へ

 クラシックを狙うには、少しデビューが遅くなったリアルスティールだが、暮れも押し詰まった12月27日、阪神での新馬戦(芝1800m)で、単勝1.2倍という高い支持に応えて快勝。上がり3ハロンは33秒3という数字からも、大物ぶりをアピールした。

 そして2戦目が、GIIIの共同通信杯(東京・芝1800m)。素質を買われながらも、人気は実績馬に遅れを取っての単勝3番人気の評価であったが、先に抜け出した1番人気ドゥラメンテをゴール前でキッチリと捕らえる完勝劇であった。キャリア1戦での勝利は、レース史上初の快挙であり、デビューから2ヶ月足らずで、一躍クラシック候補に躍り出た形だ。

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