ドゥラメンテの“いとこ”ポルトドートウィユ 高野師「ダービーで堂々と勝負したい」
【Road to Derby 2015】
5月9日に行われる京都新聞杯(GII・芝2200m)で、賞金を加算してのダービー出走を目指すポルトドートウィユ(牡、栗東・高野友和厩舎)。祖母を同じくするドゥラメンテに続いて、クラシックで存在をアピールすることができるだろうか。
皐月賞馬と同じ 祖母はエアグルーヴ
ポルトドートウィユは、父ディープインパクト、母ポルトフィーノという血統で、2012年3月19日に安平・ノーザンファームで生まれた。母の母はエアグルーヴという良血だが、母ポルトフィーノはエルフィンステークスを勝ってクラシック路線に乗りながら、後述する不運続きで、GIのみならず重賞も勝てなかった馬。クラブ馬主であるサンデーレーシングの募集価格は1億2000万という高値であり、競走馬としては大成できなかった母の分まで走ってくれるとの期待が込められている。
デビューは2歳戦が始まったばかりの6月22日、阪神のメイクデビュー新馬戦(芝1600m)。母もまた同時期の新馬戦を勝利しているという血統背景からも、単勝1.4倍という断然の支持を集めたが、2着に終わった。
続く2戦目の札幌(8月31日、芝1800m)で、未勝利を勝ち上がると、3戦目の萩ステークス(11月1日、京都、芝1800m)では2着、そして12月4日、阪神の500万特別シクラメン賞(芝1800m)を勝ち、4戦2勝、2着2回という、パーフェクト連対で2歳時を終えた。しかも、ここまでの4戦は全て最速の上がりをマークするという、クラシックへの期待を抱かせる戦いぶりだった。
よもやの足踏みで皐月賞断念
明けて3歳の初戦は、2月8日、きさらぎ賞(GIII・京都、芝1800m)。レースは後方から外を回って進出する形で、直線でもしっかりとした伸び脚を見せたが、規格外の牝馬、ルージュバックに2馬身差の2着と敗れた。
とはいえ、依然としてデビューからの連続連対を継続し、次走は皐月賞の最終ステップとして、3月21日の若葉ステークス(阪神、芝2000m)を選択。単勝1.9倍の断然人気からも、勝って皐月へというのが至上命令の一戦であったが、よもやの4着に敗れ、デビュー以来の連続連対が途絶えたばかりか、2着までに与えられる皐月賞の優先出走権すら獲得することができなかった。
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