本紙予想担当者が自分の目で確かめた ぶっつけソダシの本当のデキ

調教班レポート
桜花賞

注目度ナンバーワン ソダシの仕上げは

 牝馬クラシック第一弾の桜花賞は、暮れのGI阪神JFの上位陣に加えて、前哨戦を勝った馬のほとんどが参戦。本紙予想担当としても、付ける印が足りないほどの混戦ムードだ。 それでも注目度ナンバーワンは無敗の2歳女王ソダシだろう。環境の変化に戸惑うことなく、これまで全て異なる競馬場で4連勝。前走では不安視された高速決着に対応し、ゴール前の競り合いを制したことで非凡な勝負根性の持ち主であることも証明して見せた。

 激闘後は放牧でリフレッシュしてかなり早い段階で栗東に帰厩。手元に置いて細心の注意を払って仕上げていきたいということのようだ。2月中は軽目の時計しか出さなかったが、3月に入ってからはピッチを上げ、追い日には4週続けて吉田隼騎手が騎乗。1F11秒8でまとめた先週の一追いで仕上ったようで、直前は控えめな併せ馬でも問題なし。当初から桜花賞はぶっつけと明言していたが期待通りの調整ができたと見ていい。

ソダシ

今年も無敗の桜花賞馬誕生なるか


気になるダークホースは

 もう1頭、気になる馬としてアールドヴィーヴルを挙げておきたい。とても届かない位置から差し切ったデビュー戦が衝撃的だった素質馬で、前走は大きく馬体を減らしながらも賞金を加算。まだ細身に映り本当に良くなるのは先かもしれいないが、バネのきいたフットワークで坂路を駆け上がってきて気配も目立っている。今年のような横一線の組み合わせなら食い込む余地が十分にあるのではないだろうか。

筆者:


1974年神奈川県生まれ 1997年入社。栗東坂路の時計班で、関西本紙予想を担当。予想スタイルはオーソドックスで、馬券は、ほぼ単勝・馬連・3連複のみ。オグリキャップ時代の競馬ブームの頃に、周囲につられてのめり込んだことで、この世界に。