ライスシャワーを探せ! マラソンレース・天皇賞(春)は馬体重に注目

【優馬編集長日誌】
マラソンランナーには 痩せた人が多い。春の天皇賞は そこに目をむけてみては?

優馬編集長日誌

ライスシャワーは小さかった

 平成5年と平成7年にライスシャワーという馬が春の天皇賞を勝った。平成5年の時の馬体重は430㎏、単勝1.6倍のメジロマックイーンを破っての大金星だった。そして平成7年の時の馬体重は442㎏、平成5年の春の天皇賞から2年間も勝ち星がなく 4番人気であったが、3200mの長丁場で一変してみせた。また、春の天皇賞と同じ長丁場のGI、平成4年の菊花賞ではデビューから7連勝中のミホノブルボン(単勝1.5倍)に土をつけている。その時の馬体重は438㎏だった。マラソンランナーには痩せた人が多いが、それと同じで長丁場のレースは体重の少ない馬がいいのだろうか。当時、そう思ったものだ。

ここ10年の10頭は結構な成績

 現在の一流馬は450㎏以上の馬が多く(特に牡馬)、前10年の春の天皇賞を調べてみると 450㎏未満の体重で出走していた馬は173頭中10頭しかいない(該当馬がいない年も4年ある)。だが、それらの馬の着順は3、1、3、5、9、3、3、4、5、12着と結構なもの。

天皇賞(春)・馬体重450kg未満の馬の成績(前10年)

馬名 馬体重 人気 着順
05年 アイポッパー 446 4 3
06年 ディープインパクト 438 1 1
ストラタジェム 446 8 3
トウカイカムカム 422 9 5
トウカイトリック 432 5 9
07年 トウカイトリック 438 4 3
09年 ドリームジャーニー 426 5 3
サンライズマックス 444 10 4
10年 エアジパング 440 12 5
14年 オーシャンブルー 444 14 12

 半数が馬券に絡んでいて 10頭中8頭が掲示板に載っているのだから、頭の隅に入れておきたいデータである。ここでは その観点から、今年の天皇賞(春)の狙い馬を探ってみよう。

上田一幸

筆者:


1967年、滋賀県生まれ。大学卒業と同時に入社し、一貫して編集畑を歩む。予想も馬券も徹底した穴狙い。この仕事に携わる以上、馬券購入は義務であると考え、入社以来、馬券を休んだ日はない。現『優馬』編集長。