【共同通信杯】タスティエーラ「無敗でクラシックへ進める器」と現場の評価もかなり高い！

　今年最初のＧⅠフェブラリーＳを来週に控え、今週は東西で３つの重賞が開催されます。それぞれの重賞に出走する関東馬の追い切りについて、何頭かピックアップしてお届けしたいと思います。日曜の東京で行われる共同通信杯。その中からまずはタスティエーラ（美浦：堀厩舎）。古馬の胸を借り、３頭併せの真ん中から抜群のキレ味で先着。時計的にも前走以上でしたし、間隔をあけて更なる成長を感じさせる内容だったと思います。ここを勝ってクラシックに名乗りを挙げられるか要注目です。

続いてはレイベリング（美浦：鹿戸雄厩舎）。時計こそ地味ですが、僚馬を追走してバネのある動きを見せて楽に先着しました。気合乗りも十分ですし、やや間隔はあきましたが仕上がりは上々。前走の朝日杯ＦＳで能力は証明済みですし、出世レースで好走を期待したいです。

最終追いでは３頭併せの真ん中をパワフルに駆け抜けたタスティエーラ

　阪神では京都記念が行われますが、注目はやはりエフフォーリア（美浦：鹿戸雄厩舎）。時計的にはさほど出ていませんが、外目を伸びやかなフットワークで余裕の先着。前走で増えた馬体も締まった印象を受けますし、ここから逆襲の狼煙をあげます。

前走で復活の兆しがうかがえたエフフォーリア（写真：中央）

　土曜東京のクイーンＣからはウンブライル（美浦：木村厩舎）。３頭併せの内からキビキビとした動きで追走先着。相変わらずシャープな伸びを見せていたし仕上がりも良く映ります。前走からの巻き返しに注目です。そして、もう１頭にはウヴァロヴァイト（美浦：萩原厩舎）。僚馬を追走して直線に入るとアッサリと先着しました。気合もバッチリ乗っている印象で時計的にも上々と、こちらも仕上がりに関しては抜かりなしと見て良いと思います。

　来週のフェブラリーＳだけでなく、再来週の土曜にはサウジアラビアでサウジＣを筆頭に全８レースが開催され、日本馬も多数出走する予定です。春のＧⅠシーズンを前に熱い走りを期待したいですね。（美浦調教班：松田匡弘）