優馬編集長日誌 4月14日号「ディープ産駒が勝っていないGI」

優馬編集長日誌
皐月賞

今年こそ ディープ産駒か

 桜花賞の3強対決も終わり、いよいよ今週は牡馬3歳クラシックの第1弾・皐月賞(17日・中山)。皐月賞は私の誕生日に近い日に行われるGIで、年によっては誕生日と重なることもあるGI。毎年のように御利益を期待して誕生日馬券なるものも買っているのだが、当たった年はあっても大儲けした記憶はない。今年は誕生日と重ならなかったが、いいことがないものか。

 そういえば、この皐月賞は まだディープインパクト産駒が勝っていないGI。ディープインパクトにとっても御利益を得ていないGIといえるか。JRAのGIは現在 年間24レースが組まれているが、障害戦と産駒の出走が1頭しかいないダート戦を除いた芝のGIは20レース。そのうちディープインパクト産駒は14レースで勝利しているものの、皐月賞では2着が最高だ。ちなみに勝っていない芝の6レースは皐月賞の他に、高松宮記念・天皇賞(春)・宝塚記念・スプリンターズS・菊花賞。

 今年の皐月賞にはディープインパクト産駒が7頭も登録している。それもそのはず、皐月賞のトライアルレース3鞍(弥生賞、スプリングS、若葉S)はディープインパクト産駒が全て勝利。少なくなるわけがない。今年で第6世代となるディープインパクト産駒、皐月賞制覇へ向け、大チャンスが巡ってきた年といえるのではないか。そのディープインパクト産駒について現在の考えを述べておこう。

 弥生賞を制したマカヒキは昨年の2歳王者リオンディーズを破って皐月賞に駒を進めてきた。3戦3勝の戦績のうち、初戦と前走の弥生賞が高UK値。残る1走も高UK値に近い値をマークしている。すでに中山2000mも経験済みで外せない有力馬である。

マカヒキ

高UK値を二度出しているマカヒキ(撮影:日刊ゲンダイ)

 スプリングSを勝ったマウントロブソンは、ここまで高UKの記録がない。ただ、スプリングSが高UK値に近い値で、走るたびに強くなっている印象を受ける。侮れない部分もあるか。

 若葉Sを勝ったアドマイヤダイオウマウントロブソンと同じく、ここまで高UK値がない。若葉Sの2着馬ナムラシングンは高UK値の記録がある馬なので、それを破ったことに価値はあると思うが、私自身 “このレースは強かった” という印象がない馬なので どうかと思っている。

 前述した3頭以外のディープインパクト産駒ではサトノダイヤモンドディーマジェスティに注目しなくてはなるまい。サトノダイヤモンドマカヒキと同じく3戦3勝。2走前が高UK値で、前走のきさらぎ賞は高UK値に近い値。また、ディーマジェスティは2戦目の未勝利戦と前走の共同通信杯が高UK値。その共同通信杯からレース間隔があいての本番直行だが、昨年は同様のローテーションでドゥラメンテが勝利。2年前のイスラボニータ、4年前のゴールドシップも同じローテーションでの勝利だった。

上田一幸

筆者:


1967年、滋賀県生まれ。大学卒業と同時に入社し、一貫して編集畑を歩む。予想も馬券も徹底した穴狙い。この仕事に携わる以上、馬券購入は義務であると考え、入社以来、馬券を休んだ日はない。現『優馬』編集長。

有馬記念特集

2024年有馬記念特集

有馬記念の結果、動画、出走馬一覧、単勝オッズ、歴代優勝馬、騎手・調教師データ、歴史などを紹介する特集ページです。出走馬一覧には、単勝オッズやデータを合わせて掲載。

  • 特別登録
  • 予想オッズ
  • 想定騎手
  • 優勝馬名
  • 優勝騎手名
  • レース動画

優馬 2歳馬チェック

優馬 2歳馬チェック

6月~12月に初勝利をあげた2歳馬を全頭チェック! 馬体は? 血統は? レース内容は? 総合的に判断をし、★評価をつけていきます。翌年のクラシック有力候補がきっと見つかるはず!

★5つ以上の馬を網羅。ダービー候補はこの馬!

ヒロイン候補が続出!? 牝馬の★評価。

注目勝ち上がり馬情報など毎週月曜か火曜更新。

トラックマン・記者一覧

競馬専門紙「優馬」トラックマン・記者一覧

平日はトレセンで東奔西走、週末はレース予想&馬券に全力投球。競馬専門紙「優馬」を支えるトラックマン&記者のプロフィールをご紹介します。