【天皇賞(秋)回顧】武豊ドウデュースに驚嘆「計算外だったはず」 大敗リバティアイランドは「少し心配」

佐藤直文 レース回顧
天皇賞(秋)

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尋常ではない脚を使い 強さを誇示したドウデュース

 前半1000m通過が59秒9の超スロー。そしてレースの上がりが33秒7という流れを、直線を向くまで後方で悠然と構えていては、普通は届かない。にもかかわらず、届いて突き抜けたのは、まさに尋常ではない脚を使ったことに他ならない。

 そのドウデュース。後方からジックリ運ぶのは作戦通りだったろうが、これだけペースが遅くなったのは計算外だったはず。しかしながら、道中で無駄に動かずに腹を括って直線に賭けた武豊騎手の泰然自若ぶりには恐れ入った。そしてまた、それに応えて尋常ではない脚を繰り出した馬。ラスト1ハロンは他馬が止まったかと思えたほどの鬼脚で、これまでにない強さを誇示した競馬だった。残りあと2戦も、我々を楽しませてくれるだろう。

ドウデュース

上がり3F32秒5の鬼脚で他馬を差し切ったドウデュースがGI4勝目

 2着タスティエーラは、絶好位で脚を溜めて直線を向き、少し追い出しを待たされる形となったが、逆にいいタイミングで脚を使うことができた。前走後にしっかりと休ませてここへ備えたこともプラスに働いたと言える。

 3着ホウオウビスケッツは、絶妙のペース配分で、直線を向いてから一旦後続を突き放し、大金星かと思わせる見せ場十分の内容。展開だけではなく、確かな地力も身に付けての好走だ。

 4着ジャスティンパレスは、エンジンの掛かりが遅く脚を余してしまったが、そもそも2000mは距離不足の馬であり、次のJCに期待したい。

 レーベンスティールも、もう少し距離が欲しいタイプだが、今日の結果からはまだ力を付け切っていないという見方もできる。リバティアイランドは、もう一絞り欲しいと思えた余裕残しの馬体。ただ、それでもここまで大きく負ける馬ではないはずで、今後が少し心配だ。

佐藤直文

筆者:


1963年、愛媛県生まれ。大学卒業後に入社し、当時(1馬)の看板評論家であった清水成駿に師事。坂路担当の調教班として馬の状態を自らの眼で確かめるとともに、独自の視点から発掘した穴馬を狙い撃つ予想スタイル。現、ラジオ日本、グリーンチャンネル解説者。

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