牝馬の好走が多い宝塚記念 編集長の狙いはヌーヴォレコルトと…
3歳世代が強い一方で…
3歳と4歳以上の古馬が対戦するようになって今週で4週目。過去3週の世代別成績を振り返ると(JRA・500万~)勝率・連対率・複勝率すべてで3歳世代がトップとなった。出走数や降格馬がいる関係で勝ち鞍や連対数では4歳世代に敵わないが、2週前にも指摘した通り、相対的に今年の3歳世代は強い。数字からはそうなる。
だが、一方で こんなデータもある。今年の古馬重賞の世代別成績(JRA・先週まで、3歳世代はデータ数が少ないため除く)を調べると、勝率・連対率・複勝率でトップに立つのが5歳世代。最も多く勝っているのも5歳世代、連対数の多いのは6歳世代。本来なら高い数値を示すべき4歳世代が出てこないのは いかがなものか。その4歳世代は勝ち鞍で5歳、6歳に続いて3位。連対数も6歳、5歳世代に続いて3位。勝率だけは5歳世代に続いて2位だが、連対率は5歳、6歳に続いての3位。複勝率にいたっては7歳馬にも後れをとって4位だ。
本来なら重賞においては、充実期にある4歳世代と5歳世代がトップ争いを演じて然るべき。このデータを見てしまうと、今年の3歳世代の活躍は4歳世代の不甲斐なさに助けられたものではないかと勘繰りたくなる。冒頭の全体的なデータにおいて4歳馬の勝ち鞍・連対数が多いのは、単に勝って当たり前の降格馬がいたから? 現3歳世代の活躍にケチをつけているのでない。現4歳世代が心配なのだ。なんとか下半期は…となるのだろうか。
そこで宝塚記念である。過去10年の宝塚記念の世代別成績は、勝率・連対率・複勝率すべてで4歳馬がトップ。勝ち鞍・連対数も4歳馬がトップなのだが、現4歳世代のダービー馬ワンアンドオンリー、同じく菊花賞馬トーホウジャッカルは果たして…。なんだか不安になってきた。
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