ワグネリアンらGI馬を一蹴? ジョッキー断言「今までで一番いい」馬とは…

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ジャパンカップ

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人気すら読めない混戦模様 本紙武井はダービー馬の復活に期待

デスク「ここ数年は居ても馬券にはならなかった外国馬が、とうとう居なくなってしまったわけだが、日本馬もGI馬が5頭と、天皇賞あたりと比べても少し淋しい数字だし、しかも今年GIを勝っている馬が1頭もいないのなら、人気割れの混戦ムードとなるのも当然だな」

武井「そんな状況だからこそ、僕は同じ舞台のダービーを制したワグネリアンの復活に期待したいですね。GI馬が倍の10頭も揃った前走の天皇賞では、外枠からポジションを取れず直線に賭ける形になりましたが、2着とはコンマ1秒差の5着なら復調を示すに十分な内容だったと思います。乗り替わりになるとはいえ、しっかりと位置を取れる川田騎手なら、積極的な走りでダービーを再現してくれると信じてますよ」

小桧山ワグネリアンは、今年未勝利とはいえ、いずれもそう悲観すべき内容ではないからな。特に前走は、他馬と比べてそこまでキレる馬ではないだけに、やっぱり位置取りが全てだったと思うよ。武井も言うように、先行か好位で本来の競馬ができれば、と思えるし、福永騎手からの乗り替わりというのは、先週のインディチャンプもそうだったからな。これはトレンドになるかもしれないぞ」

加茂「天皇賞のみならず、2走前の札幌記念は両前の落鉄。3走前の大阪杯も半年ぶりのぶっつけで3着なら、負けて強しやろ。前走にしても、そもそも外枠の不利が位置取りの悪さを招いたわけやし、今回の枠で川田騎手がどういうレースをするのか、本当に楽しみやね」

小島「出して行って競馬を作る、というのは、川田騎手の得意技でもありますからね。距離延長に加えて、雨の影響で少し時計のかかる馬場もプラスに働くはずですし、ワグネリアンの渋太さが混戦で生きると思いますよ」

広田「気になる状態に関してですが、担当の藤本助手によると“デキの良かった札幌記念を100とすると、天皇賞は85くらいでした”と。そして今回は“95近くまで仕上っています”とのことです。それだけの上積みがあって好枠を引けたんですから、ここは復活のチャンスでしょう」

小野智「先行するかどうかは別として、ワグネリアンが天皇賞でレースぶりに幅を見せたことは確かですよね。新コンビで更に新味も期待できそうですし、やはりジャパンカップは天皇賞組を中心視すべきだと思いますが、諸々のプラス材料があるだけに先着を許した4着馬を逆転できるはずですよ」

ワグネリアン

最終追いにも川田騎手が跨ったワグネリアン(撮影:日刊ゲンダイ)

デスク「対して、一つ上の世代のダービー馬であるレイデオロには、意外と◎が集まっていないんだよな。3歳時にはダービーのみならず、このジャパンカップでも2着している馬なのに…」

馬場「◎は僕だけだったんですね…。陣営は“例年、涼しくなるこの時季が合っているのか、体調が上がっているし、馬体のハリや毛づやも良くなった。ジョッキーとも今週コンタクトとってもらったし、道中スムーズに運べて良い走りだった”と、これまた乗り替わりに不安はないことをアピールしていましたし、この馬こそ復活の絶好機ではないでしょうか」

板子「確かにレイデオロは、この中間、様々な所から状態面の良さが聞こえてきています。ただ、過去の実績を考えれば今年のメンバーなら最上位の評価となるのは当然ですが、今年に入ってからのレース内容に物足りなさが残ることも確かですよね。昨秋の天皇賞時の状態に近いという陣営の言葉通りであれば巻返しがあっていいんですが…」

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