今世紀初の「天皇賞(秋)逃げ切りV」を狙うエイシンヒカリ 編集長の印は…

優馬編集長日誌
天皇賞(秋)

今世紀初の逃げ切り? やっぱり逃げ切りは困難?

 さて、7枠も気になるところだが、秋の天皇賞はエイシンヒカリという個性的な逃げ馬にも注目しなくてはなるまい。個人的なUK値でいわせてもらえば、勝った8戦のうち6戦が高UK値。他の2勝も もう少しで高UK値という高い数値を示している。評価できないのは9着に敗れたチャレンジカップだけで、かなりの能力がある馬に違いはないと思う。

 ただ、現時点で秋の天皇賞の軸馬をエイシンヒカリにするかは決めかねている。秋の天皇賞の逃げ馬に いい印象がないからだ。大好きだったサイレンススズカの故障…この馬に限らず個性的な逃げ馬は嫌いではないのだが、近年の秋の天皇賞でもカレンブラックヒルトウケイヘイローシルポートが玉砕しているではないか。

 遡ってみると 逃げ馬が秋の天皇賞を勝ったのは、最も最近で1991年のプレクラスニー。この馬は2位入線での繰り上がりだったから、完全なる逃げ切りは1987年のニッポーテイオーまでない。私自身 そんなに若くはないが、その私でさえ 入社以来、秋の天皇賞の逃げ切り勝ちは目にしたことがないということになってしまうのである。

 果たしてエイシンヒカリは逃げ切れるのか。先週の東京芝は外差しが 結構 決まっていたが、先週まではAコース。今週からはBコースとなるため、その辺りも含めて考えねばなるまい。◎か○か▲。△や無印にはしないつもりだが。

エイシンヒカリ

編集長の評価も高いエイシンヒカリ(撮影:日刊ゲンダイ)

 

それでは最後に先週の高UK値馬を

上田一幸

筆者:


1967年、滋賀県生まれ。大学卒業と同時に入社し、一貫して編集畑を歩む。予想も馬券も徹底した穴狙い。この仕事に携わる以上、馬券購入は義務であると考え、入社以来、馬券を休んだ日はない。現『優馬』編集長。