武豊がフルに力引き出した◎キセキ 馬券は普通に流しておけば…

不的中の因
宝塚記念

印は△◎も… 買えなかった的中馬券 – 持木TM

デスク「先週の馬券公開では、的中者が出たもののプラス計上者がなく、不的中者の中から、持木に“不的中の因”を聞いてみよう。何と言っても、予想は△◎で的中していたからな」

持木「◎に指名したキセキですが、出遅れてしまったものの、その後の武豊騎手が巧かったですね。馬場のいい外目に出して、ペースが淀んだ向正面から動いて行って4コーナーでは先頭を窺う位置。クロノジェネシスには突き放されましたが、3着にも5馬身の決定的な差で、この馬の力はフルに引き出したと言えます」

デスク「そのクロノジェネシスだが、ここまでの圧勝劇はちょっと想像できなかったけど…」

持木「10レースの直前にスコールのような大雨があったんですが、クロノジェネシスにとっては、天の恵みだったでしょうね。外枠もあっていつものような先行策は取れませんでしたが、3コーナーから馬なりのまま進出した脚はまさしく道悪巧者そのものでした」

デスク「で、肝心の馬券だが、本線が○サートゥルナーリア、▲ラッキーライラックとの3連複というのは仕方ないとしても、◎キセキから馬連で普通に流しておけば…、という後悔もあるだろうに」

宝塚記念、持木TMの買い目

宝塚記念、持木TMの買い目

持木「馬連の選択肢がなかったといえば嘘になりますが、僕の馬券の基本は3連系ですし、3着のモズベッロをノーマークにしていた点では、不的中も止むを得ません。まあ、サートゥルナーリアは負けても3着以内に来ると思ってたんですけどね」

デスク「そのサートゥルナーリアだが、敗因はどう見た?」

持木「落ち着きがあったのは良かったんですが、逆にいつもより元気がない印象も受けたんですよね。ただ、滑るような馬場で本来のアクションではなかったですし、デキ以前に馬場の問題でしょう」

デスク「あのスコールがなければ、また違った結果になっていたとは思うが、それもひっくるめて、これが競馬。改めて的中への道は難しいということがよくわかったよ」

筆者:


1969年広島県呉市生まれ 1991年入社。栗東時計班。予想も馬券も妙味のある穴馬狙い。趣味はギャンブル全般。