衝撃の「逸走デビュー」は伝説となるか　リフレイムに★７つ

気性難は母からの遺伝？　リフレイム

7/25(土) 新潟5R 2歳新馬 芝1600m外
リフレイム　牝　馬体重：490kg
★★★★★★★　7点
騎手：木幡巧　厩舎：(美)  黒岩
生産：Summer Wind Equine LLC（米国）
馬主：山口裕介
父American Pharoah
母Careless Jewel（Tapit）

スタートはそれほど速くなかったが、押し上げて行って400ｍ過ぎには先頭へ。後続を引き離したまま直線に向くと、なんと外ラチ沿いまで逸走。鞍上の右のアブミが外れ（衝突回避のため意図的に外した？）満足に追えない状態ながら、それでも押し切ってしまった。外にヨレた区間のラップが11秒0だから能力は相当なものがある。エイシンヒカリやオルフェーヴルといった名馬を彷彿とさせる衝撃。

直線で外ラチ一杯を走るリフレイム

馬体診断

牝馬ながら490キロと恵まれた馬格を持ち、良い意味で丸みがある理想的なフォルム。脚元の捌きも柔らかく、芝で走れたのも納得。パドックでの周回時には気難しさはあまり感じなかったが、普段の調教時の様子から、走らせると難しいタイプのよう。しっかりと幅のあるタイプで距離はマイル～2000ｍ位が理想的。

血統診断

母Careless Jewelは米で走り、ダート2000ｍのＧI・アラバマＳの勝ち馬。父American Pharoahは米三冠馬、母父Tapitは2014～2016年の北米リーディングサイアーという血統。父の産駒は初年度産駒の現３歳世代からダノンファラオ（ジャパンダートダービー）、カフェファラオ（ユニコーンＳ）など日本でも活躍。米国では芝の活躍馬も出ており、守備範囲は広そう。母も中々の気性難だったようで、そこが最大の課題だろう。

将来性まとめ→爆発的な能力が最大の魅力だが、とにかく制御が難しい。右にモタれる面を考えると、左回りでは外枠、右回りでは内枠が理想かも。かなり楽しみな存在ではあるが…。