【ユニコーンS】厩舎担当TMが “自信の本命” を打つ馬とは!?

想定班レポート
ユニコーンS

「美浦の“いぶし銀”」こと、ベテラン大江原TMがユニコーンSをズバリ!

 東京開催も残すところあと2週。GIの狭間でやや盛り上がりに欠ける印象はあるが、今週のメインは将来のダート王を目指す3歳限定のユニコーンS。 近10年でも当レースの優勝馬うち7頭が後にGIを勝利しているように、今後のダート路線を占う意味でも大事なレースに疑う余地はない。

 ここで注目したい馬は前走が鮮やかだったルーチェドーロ(美浦:高橋裕厩舎)
芝発走ではテンに少し置かれてしまうが、以前に比べ体を上手に使って走れるようになり、道中もスムーズにポジションを上げることができるようになったのは大きい。 今回は短期放牧を挟むローテだが、「目の外傷明けだった前回より調整はスムーズ。体調面は申し分なし」と高橋裕師。 2歳時から地方交流重賞にも遠征し、様々な競馬場を経験。精神的にタフになっていることからも、初となる東京コースも心配無用。 むしろ「ワンターンで直線の長いコースは歓迎。チャンスは十分」と陣営の表情も明るい。

ルーチェドーロ

初の東京コースでも力を出せる ルーチェドーロ(写真:左)



 前半戦で狙ってみたいのは3歳未勝利戦(土曜東京6R)のタマモアンドロメダ
期待しての新潟遠征だった前走はテンの3Fを33秒1のハイラップで飛ばしたこともあるが、「3コーナーの入りがまずく終始、外々に張って距離ロスが痛かった」と水野師。今回は乗り慣れた鞍上に戻るし「能力全開なら好勝負できる!」と師は巻き返し宣言。

 他で押えておきたい馬は北海道遠征中の新馬2頭。ミウィ(土曜札幌5R)と、アポロリヤム(日曜札幌5R)  前者は早目の入厩で乗り込みは丹念。多少、うるさいところはあるが動きは素軽く仕上がりは良好。実戦にいって勝ち気な気性が「吉」と出れば大駆けの可能性はある、と陣営。
後者は兄(アポロノシンザン)同様、スピードタイプでゲートも速い。「輸送を無事クリアしたし洋芝も合いそう」と鈴木伸師も期待の様子。

筆者:


1954年福島市生まれ 1983年入社。美浦の厩舎取材を担当。若い頃はそうでもなかったが、歳を重ねるとともに手堅い予想に。この世界に入ったきっかけは、兄弟が騎手を目指していたため。(兄は哲・現調教師、弟は隆・元騎手)

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